仕事即行で辞めたエピソードの中では「1日で辞めた」という声も少なくないが、今回ご紹介するのは「約3時間で辞めた」という岡山県の50代男性(年収360万円)の経験談だ。わずか3時間で見切りをつけるほどの職場とはどのようなものだったのだろうか。(文:林加奈)
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朝礼は参加してないのに「聞いてないの?朝礼で言ったよ」
そこは「ショートステイの介護施設」だったというが、「入社日の連絡がなくこちらから問い合わせたり、人事のオリエンテーションで『自社の物品を買わなければ人事考課が下がる』」と言われたりと、入社の段階ですでにおかしなところがあった。
「極めつけというか決定打は、新人教育を任されている人がわからないし指導もない。責任者Aさんに問うと教えてくれたが、その返答が『Bさんに聞いてないの?朝礼で言ったよ』と、上から目線で小馬鹿にした言い方だった。朝礼の時間は人事のレクチャー中なので参加していない。そしてそのBさんがどの人かわからないし、教えてくれない」
従業員同士で意思疎通がうまくいっていないのがわかる。ようやくそのBさんに会えたと思いきや、Bさんは「指示しただけで逃げる」という。そしてBさんに言われた通りのことをしているとAさんから「Bさんについて行け」と指示される。男性がBさんのところに行くとBさんからは「指示したことをするように」と言われてしまう。困惑した男性は
「統率が取れていなかった。Aさんの上司に報告・相談しても具体的な指示がなかった。でたらめな事について行けないと思って辞めた」
と3時間で退職した理由を綴った。よほどいい加減な職場なのか「退職後の給与計算も間違っていたし、施設の実態のでたらめさも「伝聞などで知った」というから、退職の判断は正しかったと言えよう。