就職活動の際は、勤続年数が長くなるにつれ昇給することを想定し、仕事を選ぶ人が多いのではないだろうか。しかし都内在住で30代前半の女性(その他/正社員/未婚)は、
「技術職なので年々少しずつはお給料も上がるかなと思っていましたが、転職して7年になりますが昇給は一度だけ。今の大学生初任給よりも安いのではないかと思います」
と嘆く。現在、女性の手取りは20万円ほどだという。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「入社した年に一度だけ『お小遣い程度』のボーナスが出たきり」
たとえ毎月の手取りが少なくても、ボーナス支給額が高ければいいのだが、
「転職したころから会社の業績が落ち込み、入社した年に一度だけ『お小遣い程度』のボーナスが出たきりでした」
と女性は明かす。再びの転職については、
「30代半ばになり、次の転職も考えはしますが、今より手取りが低くなることは避けたいし、転職も難しくなってくる年齢で」
と難しさを感じているようだ。続けて都内で暮らす現状をこう綴っている。
「旅行やレジャーに行きたい気持ちはあっても、都内で部屋を借りているため家賃もそこそこ。光熱費や生活にかかる消耗品、食費も贅沢をしているわけではありませんが、とてもじゃないけど貯金にまわせるお金の余裕はありません。こんな状況では、結婚や子育ても不安でなかなか決断ができません」
手取りが少ないために、人生の選択肢まで限られてしまうとはなんとも悲しい。とはいえ業績が上がらないことには、会社側も簡単には昇給させられないのだろう。会社の業績が上向くのを待つか、リスクを承知で転職するか、女性は難しい選択を迫られている。