ノルマや肉体労働を伴わない事務職は、精神的・肉体的な負担の少ないイメージがある。そのため実際に人気の高い職種ではあるが、都内在住の30代後半の女性(その他/正社員・職員/未婚)は、
「若い子に『事務職はやめておけ』と言いたい」
と主張する。では、一体どのような仕事に就くのが理想なのだろうか。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「目に見えて評価してもらいやすい職種がいい」
女性は仕事選びの基準について持論を展開する。
「目に見えて評価してもらいやすい職種がいい。あと、せめて従業員300人くらいいる会社がいいと思う。(従業員数が)10人前後は売上がないと厳しい」
この持論の根拠となっているのは、ほかでもない女性自身の経験だ。
「私は年収300万円、手取り20万円。勤続15年なのに、年収が上がらない。やりがいは持てているし、役員が社員のことを考えてくれているのもわかる。でも、それだけじゃ生きていけないなと思うときも正直あり、葛藤している」
しかし、この30代女性の持論を聞くまでもなく、すでに事務職に見切りをつけ始めた若者もいる。手取り12万円の10代女性(福井県/商社系/正社員/未婚/年収100万円以下)は
「事務職であるため安月給なのは覚悟していたが、今後働き続けて収入が上がらなかったら転職を考える」
と決意を語る。さらに「今は実家暮らしだからなんとか生活できるものの、1人暮らしだったら絶対生活できなかっただろう……」と危機感を漏らしていた。
深く考えず事務職を選んでしまうと、のちのち薄給に悩まされる可能性が高いのかもしれない。