性別によって、役割分担やイメージが決めつけられることがある。特に女性は「結婚」や「家事・育児」について周囲からの根強い固定概念に苦しむ人が多い。キャリコネニュースにも、
「姑にとってはいつものこと。家事は女がするもの。ちょっと手伝ってもらっていると『そんなに忙しい?』『今から何するの?』とか」(広島県/50代女性/専業主婦)
といった不満の声が寄せられている。(文:コティマム)
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「うちは結婚しないと配偶者手当も無いし昇給も望めないわよ」
大阪府に住む20代後半の女性(専業主婦)は、過去に働いていた会社で交わされた結婚に関する会話を教えてくれた。
「お昼休みに上司や先輩と食事をしている際に突然、『結婚しないの?』と聞かれ、『今はまだ考えてないです』と答えると、『25歳でしょ?もうクリスマスケーキ終わったじゃない。うちは結婚しないと配偶者手当も無いし昇給も望めないわよ。あっ、でも相手がまずいないのよね~』と笑われました」
「女性は25歳が結婚適齢期のタイムリミット」という昔の価値観を12月25日のクリスマスケーキになぞらえたこの表現。25日以降のケーキは「売れ残り」と揶揄する失礼な言葉だ。
業務命令で髪を切る「女なのに性格が女らしくなく見苦しい」
実際、当時の女性の職場では、結婚している女性の方が待遇も良かったようだ。女性は「昇給等は他の同年代の結婚している同僚と比べると、かなり抑えられていたと後々判明しました」と未婚女性が待遇面で差別されていたことを明かす。
「また『女なのに性格などが女らしくなく上司の目から見て見苦しい』という理由で、ずっと綺麗に手入れしていた胸まである髪を、顎くらいの長さまで業務命令で切らされました」
という信じがたい出来事もあった。長い髪は女性らしさの象徴とされることもあるのに、「女性らしくない」という理由で切さられるのはワケがわからない。これが昭和の話ではなく、まだ20代の女性が受けた扱いであることが驚きだ。