赤塚不二夫原作によるアニメ「おそ松さん~ヒピポ族と輝く果実~」の完成披露イベント「『おそ松さん~ヒピポ族と輝く果実~』完成披露 キラキラ舞台挨拶付き上映会」が、本日6月25日に東京・新宿ピカデリーで開催された。
【大きな画像をもっと見る】TVアニメ「おそ松さん」6周年記念作品として、7月8日より全国劇場で期間限定公開される「おそ松さん~ヒピポ族と輝く果実~」は、「食べるとどんな願いでも叶う」という伝説の果実を求めて冒険に出る6つ子たちを描くアドベンチャーコメディ。舞台挨拶には脚本の松原秀、studioぴえろの富永禎彦プロデューサー、MCの柳原哲也(アメリカザリガニ)が登壇した。
「おそ松さん」が6周年を迎えたことについて、松原が「6年ってすごいですよね。こんだけアニメがある中で生き残ってるのは。なんかしぶといんですよね」と述べると、富永も「すぐ終わると思ってました(笑)」と苦笑する。また松原は6年間の間に、役者にも変化があったと語り、「主にチョロ松、神谷さんなんですけど(笑)。チョロ松が訛りだすシーンがあるんですが、あれ台本に書いてないんですよ。急にアフレコでやりだして(笑)。神谷さんって1期の頃はそんなことしない人だったのに」と説明すると客席からも笑い声が上がる。
またお気に入りのシーンについて、ヒピポ族との出会いのシーンが重要だという松原。MCの柳原からネーミングの由来を問われ、「くだらないんですけど、あいつらは人間じゃないので“非ピーポー”です」と回答する。客席からは嘆声とともに拍手が起き、松原は「深夜2時に2分ぐらいで考えてたのに、こんな拍手いただけるとは(笑)」とうれしそうだ。一方の富永プロデューサーは「私は神谷さん(チョロ松)が農作業のシーンをやるところが好きで。制作当時すごい売れてたアニメ映画で延々と農作業を見せられる作品があったんですけど、それにインスパイアされて(笑)。そこがけっこう好きです」と、今作でもさまざまなオマージュが登場することを明かした。
さらに今作でアドベンチャーを描くことにした理由について問われると、松原は「『おそ松』っていろんなネタをやってきたけど変化球ばっかりで。王道のアドベンチャーとかやってないなと思って、いい意味で気楽に決めました」と答える。また富永プロデューサーも「監督も『グーニーズ』や『スタンド・バイ・ミー』のような冒険ものをやりたいと言っていたので、そこでカチっとハマった」と説明した。
そしてイベントにはスペシャルゲストとして、DJ KOOと着ぐるみのおそ松が登場。全身真っ赤なスーツで舞台に姿を現したDJ KOOは「(本日のイベントタイトルである)『キラキラ舞台挨拶』のキラキラ担当です!」と挨拶し客席を盛り上げると、現在60歳で今年60周年を迎えた「おそ松くん」と同じ年であることからお祝いに駆けつけたことを明かす。さらに一緒に登場したおそ松の金色のジャケットは「今回のためにプレゼントさせていただきました!」と自慢げに語り、登壇者とともにフォトセッションを行った。
最後、松原は「今日は暑い中、ありがとうございます。1期から観てる人はどれぐらいいますか?」と観客に問いかけると、客席からは多くの手が挙がり「すごい! うれしい」と感動した様子。さらに「おかげさまで6周年まで来れて、気が早いですけど第2弾も決まっていますので。7月8日からの上映にも足を運んでください」とアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
■ アニメ「おそ松さん~ヒピポ族と輝く果実~」
2022年7月8日(金)より劇場にて期間限定上映
□ スタッフ
原作:「おそ松くん」赤塚不二夫
監督:小高義規
脚本:松原秀
キャラクターデザイン:安彦英二
美術監督:田村せいき
色彩設計:垣田由紀子
撮影監督:福士享、佐藤陽一郎
編集:坂本久美子
音楽:橋本由香利
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:菊田浩巳
アニメーション制作:studioぴえろ
配給:エイベックス・ピクチャーズ
□ キャスト
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子 ほか
(c)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会