世帯年収1000万円を目指して頑張っている人も多いが、実際のところどんな生活を送れるのか。世帯年収1100万円の40代前半の男性(神奈川県/メーカー系/正社員/既婚/子ども2人)は、
「基本的にファストファッション。お酒は第3のビール。スーパーでは値引き品を買います。老後や子どもの教育費を考えると、旅行や外食もほとんどできません」
と生活感を明かす。高所得だが随所で節約を意識しているようだ。
「できることなら家事を分担し、家事にかかってる費用を抑えたい」
世帯年収1100万円の40代後半女性(千葉県/金融・保険系/派遣社員/既婚/子ども2人)は「共働きだが家事・子育ては妻の担当」と不満をもらす。
「就業後は疲れて家事ができないことが多く、テイクアウトで夕飯を済ませてしまうことが多い。洗濯物も溜まりがちで、休みの日にコインランドリーへ持ち込むことも。ゆえに余計な出費が多いと感じる」
仕事・家事・子育てのすべてを引き受けながら、家計にも気がかりがあるとなると、相当なストレスが溜まるだろう。女性は、
「できることなら家事を分担し、体力低下のためできない家事にかかってる費用を抑えたい」
とこぼした。共働きにもかかわらず、なぜ夫は家事・子育てを分担しようとしないのか、理由が気になるところではある。
テイクアウトやコインランドリーにいくらかかっているか伝えてみて
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<ご夫婦が同年代だとすると、ご主人は40代後半男性で、勤務先で役職についている可能性も考えられます。ご主人も立場上お忙しいのでしょうが、だからといって奥様だけに家事や子育てを丸投げしてよい理由にはなりません。やはり、これからのことについて、少しでも夫婦で家事分担をするように話し合いを持ちたいところです。
そのための具体策として、テイクアウトやコインランドリーに実際いくらかかっているか、明確に金額の内訳を提示してみてはいかがでしょうか。奥様が現状できることやできないことを伝え、できないことの代替策としてこれだけの費用が発生しているという風にまとめてみませんか。もちろん話し合いだけで済めばここまでしなくても良いでしょう。しかし、これまで向き合ってこられなかったのは、具体的なイメージがつかめなかったからかもしれません。
子ども2人の年齢は不明ですが、中学生ぐらいであれば、まだまだ教育費がかかる時期が続きます。そのため、家事負担の軽減だけでなく無駄な出費は極力減らして貯蓄や投資に回したいところです。これらのことをふまえ、家事分担は単に奥様の肉体的、精神的な疲労を排除するためだけではなく、本来不必要な部分に出費がかさんでいるということも伝えると良いでしょう。より具体性をもって話し合いを進めていただければと存じます。>
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