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サファリの走り出しはロバンペラ最速。20年ぶり参戦のローブが3番手/WRC第6戦ケニア

2022年06月22日 21:50  AUTOSPORT web

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シェイクダウンでトップタイムを刻んだカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア
6月22日、東アフリカのケニアでWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムをマークした。

 今季すでに3勝を挙げてドライバー選手権を独走している21歳のロバンペラ。彼はナイバシャ湖を望む全長5.40kmのステージ“ロルディア”で実施されたシェイクダウンで、選手権2番手につけるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)を0.5秒リードしてみせた。

 ドライコンディションで行われた競技前のテストではトップ2名のみが3分42秒台のタイムを記録し、最速となったロバンペラのファステストは3分42秒1だった。

 Mスポーツ・フォードWRTの最上位は、トップから1.8秒遅れたセバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)。2002年以来、20年ぶりにサファリ・ラリーに戻ってきた男が総合3番手につけている。

 総合4番手は、元9連覇王者と同タイムの3分34秒9を出した2019年王者のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)。そこから0.4秒遅れて、現王者であり前年大会の覇者であるセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が5番手で続いた。

 日本人WRCドライバーで、昨年はここケニアで自身最高位の総合2位表彰台を獲得した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はトップから4秒遅れての総合6番手に。7番手以下は僅差でエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)、ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)、クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)とMスポーツ勢が連なり、間を開けてオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合11番手となっている。

 トップタイムを記録したロバンペラは、雷雨も予想されている今週末の戦いが2021年のラリーよりも、さらに厳しいものになると予想している。

「レッキで見たような厳しいコンディションや、路面が昨年よりも柔らかくなっていることを予想していなかった。今年はさらに厳しいラリーになりそうだ」とロバンペラはWRC.comに語った。

「(グラベルラリーでは通常、一番手スタートは不利となるが)場所によっては最初に走ったほうがいいところもあるかもしれない。もちろん、いくつかのステージでは“掃除役”を担うことになるが、ここではタイムを失う最大の原因はそこではないと思う」

「レッキ中にひとつのステージでだけ雨が降ったが、路面はあまり濡れなかった。ここでの雨は『すごく滑る』と皆が言っているし、オンボードも見た。雨が降るとクレイジー(な状況)になるみたいだから、そうなった場合には何が起こるか分からない」

■2022年WRC世界ラリー選手権第6戦サファリ・ラリー・ケニア シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineGap169K.ロバンペラトヨタGRヤリス・ラリー13'42.1211T.ヌービルヒョンデi20 Nラリー1+0.5319S.ローブフォード・プーマ・ラリー1+1.848O.タナクヒョンデi20 Nラリー1+1.851S.オジエトヨタGRヤリス・ラリー1+2.2618勝田貴元トヨタGRヤリス・ラリー1+4.0733E.エバンストヨタGRヤリス・ラリー1+4.6844G.グリーンスミスフォード・プーマ・ラリー1+4.6916A.フルモーフォード・プーマ・ラリー1+4.81042C.ブリーンフォード・プーマ・ラリー1+5.6112O.ソルベルグヒョンデi20 Nラリー1+13.6139J.セルデリディスフォード・プーマ・ラリー1+28.4
※リザルトは編集部集計