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愛犬家の6割が「犬の熱中症を疑った経験あり」-どんな対策をしている?

2022年06月21日 10:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
気温が高くなってくると、熱中症のリスクも急上昇。特に全身が毛に覆われ、人間より暑さに弱い犬は、室内でも熱中症を発症してしまうことも多くあるようです。そこで今回は、犬を飼っているマイナビニュース会員を対象に「愛犬の熱中症対策」についてアンケート。愛犬のためにどのような工夫をしているのか、具体的な方法についても聞いてみました。


Q.現在、犬を飼っていますか?


はい……59.4%

いいえ……40.6%


マイナビニュース読者に、犬を飼っているか尋ねたところ、59.4%が「飼っている」と回答しました。猫やうさぎ、小鳥、ハムスターなどペットにはさまざまな種類がありますが、犬を飼っている人は過半数を超えています。



Q.愛犬に対して、熱中症を疑ったことがありますか?


はい……64.6%

いいえ……35.4%


愛犬に対して、熱中症を疑ったことがあるか尋ねたところ、64.6%が「ある」と回答しています。「疑ったことがない」よりも30%ほど高く、多くの飼い主が「熱中症かも!?」とヒヤリとした経験を持っていることがわかりました。



どのような様子を見て、熱中症を疑ったのか聞いてみると


「ハアハアずっといっていて、ぐったりしていた」(男性/49歳)

「舌が出て息が上がっていた」(男性/34歳)

「いつも起きてくる時間帯に起きて来ず、ぐったりしていた」(男性/38歳)

「ぐったりして動かない」(男性/67歳)

「舌をベロっと出して、目がちょっとと白目になっていた」(男性/38歳)


などの声が挙がりました。暑い時期に、「ぐったりとして元気がない」「舌を出して、息が上がっている」などの様子が見られたら、熱中症を疑ったほうがいいかもしれません。犬は言葉で不調を訴えることができないので、夏は普段よりもこまめに愛犬の様子をチェックしたほうがよさそうです。



Q.愛犬の熱中症対策はどうしていますか?



6割の飼い主が、「愛犬が熱中症かも!?」という経験をしていることがわかりました。愛犬が暑さで苦しみ、ぐったりしている姿を見るのは辛いものです。熱中症を防ぐ工夫としてどのようなことを行なっているのでしょうか。

○散歩の時間を変える


「暑い日は外に出さない」(男性/43歳)

「夜など涼しい時間に散歩する」(女性/40歳)

「散歩は早朝にする」(男性/49歳)

「早朝や夜、気温が低い日に短時間散歩する」(男性/39歳)

「夏は、気温が上がる前に早朝散歩を心がけている。夕方は日が落ちて、アスファルトが熱くない時間に散歩している」(女性/62歳)


愛犬の熱中症対策として、最も多かったのは散歩に関することでした。近年の夏は、午前中といえどかなり気温が高くなることが多いため、散歩の時間を早朝や夜にずらすという意見が目立っています。また、日中の気温が高いと、夜になって気温が下がっても、道路のアスファルトには熱がこもったままということも少なくありません。愛犬のために、手でアスファルトを触り、温度を確かめるという飼い主もいました。

○散歩の方法を工夫する


「日陰を中心に、散歩をさせる」(女性/34歳)

「首に濡れタオルを巻いてお散歩に出かけます」(男性/52歳)

「散歩中も犬専用の保冷剤を巻いてあげる」(女性/42歳)

「日の当たる場所では、時々霧吹きでクールダウンさせる」(男性/55歳)

「濡らして涼しくなる服を着せる」(女性/59歳)


涼しい時間に散歩をするときも、愛犬の熱中症対策のために、飼い主は多くの工夫をしています。直射日光が当たらないように、日陰が多いルートを選んだり、散歩中もこまめにミストをふりかけてクールダウン。また、体温の上昇を防ぐ愛犬専用の保冷スカーフや、水で濡らし、気化熱で涼しくなる愛犬用の服を着させるという声も多く挙がりました。


○水風呂に入れる


「昼間に水風呂に入れる」(男性/34歳)

「水浴びを増やしている」(男性/53歳)


犬は人間とは違って、汗をかいて体温調節をすることができません。そのため、てっとり早く熱い体を冷やすために、小さなプールなどに水をためて水浴びをさせたり、ホースで水をかけてあげるという声もありました。水遊びが好きな犬にとっては、嬉しい水浴びタイムになりそうですね。

○部屋を涼しくする


「冷房を入れて部屋を涼しくしてます」(男性/44歳)

「ワンコの為にエアコンを買い替える」(男性/58歳)

「暑くなったら冷房をつけ、てペットボトルを凍らしたのを置いておく」(男性/49歳)

「扇風機を使う」(男性/54歳)

「昼間留守番の時はエアコンをつけている」(男性/58歳)

「空気を対流させ通気をよくする」(男性/61歳)


散歩の工夫と同じくらい多く挙げられていたのは、日々過ごす部屋を愛犬が快適に過ごせる温度に保つことでした。熱中症は日光が当たる屋外で発生すると思いがちですが、日が当たらない室内でもおこります。特に犬は人よりも暑さに弱いので、より気を付けて室温の管理をした方が安心ですね。愛犬のために、暑い時期は冷房をつけっぱなしにするという人も多くなっています。

○冷却マットなどのグッズを使う


「常に保冷剤を、首に巻き、冷え冷えシートも使う」(女性/58歳)

「冷たいマットに寝かせる」(男性/50歳)

「ステンレスマットを使う」(男性/27歳)

「冷却パットやアイスノンをベッドの下に入れてあげる」(女性/41歳)


部屋の中に、接触冷感の生地を使ったマットやクッション、ベッドなど、ペット用のひんやりグッズを用意しておくという人も目立ちました。暑さに弱い愛犬のために、より冷たさが感じられるジェル入りや金属のマットをセットするという飼い主も。食品用のミニサイズの保冷剤をスカーフで首に巻いてあげたり、人間用のアイスまくらを代用するなど、様々な工夫をしている人もいました。

○水を欠かさないようにする


「水を欠かさない」(男性/37歳)

「とにかく水はなくならないように、何度も交換しておいておく」(男性/37歳)

「水などを水分を普段より多く準備し、いつでも取れるように気を付けていること」(男性/45歳)

「氷をあげる」(女性/37歳)


熱中症を防ぐためには、水分補給はとても大切。でも、器に水をたっぷりセットしておいても、愛犬がひっくり返したり、早々に飲み干してしまうなどして、水を切らしてしまうこともあります。また、きれい好きな愛犬の場合、餌やホコリが入ってしまった水は飲まないこともあるようですね。そのため、複数の場所にきれいな水をたっぷり用意しておくという声が多く挙がりました。

○犬小屋をに日陰を作る


「夏になると犬小屋にタープを張る」(女性/55歳)

「犬小屋に日陰を作る」(男性/46歳)

「犬小屋に竹のカーテンを付けて、日差しを遮る」(女性/50歳)

「小屋に日が当たらないように移動し、かつカバーをかけている」(男性/50歳)

「昼間は玄関に入れて日差しを遮る」(女性/55歳)


屋外で飼っている場合、強い日差しから愛犬を守るため、犬小屋に日陰を作るという声が目立っています。犬小屋の場所を日陰にずらしたり、タープや竹のカーテン、よしずなどを張り、風通しのいい場所で愛犬が過ごせるように工夫しているという飼い主も。また、暑い時期だけは、愛犬を家の中に入れるという飼い主も少なくないようです。

○その他


「夏までに毛を刈る」(男性/50歳)

「7月~9月は犬用経口補水液を飲ませてます」(男性/56歳)


毛量が多い犬は、モコモコ・ふわふわでかわいいのですが、夏は体に熱がこもり暑そうですよね。そのため、暑い時期を迎える前に、愛犬の毛を全体的に短くする"サマーカット"にするという声もありました。愛犬は涼しくなるし、飼い主はカットによって愛犬の新たな魅力が発見できていいこと尽くし!そのほか、水分補給の一策として、ペット用の経口補水液を飲ませたり、体力をつけるために栄養に気を付けるという飼い主もいました。

○まとめ



愛犬の熱中症対策として多かったのは、散歩の工夫と室温の管理でした。さまざまなペット用冷却グッズを使ったり、散歩や外出の時間をずらしたり、水分補給に気を付けるなどして、暑い時期でもストレスなく愛犬が過ごすことができるよう、飼い主は心を配っていることがわかりました。犬は人間よりも暑さに弱い生き物。人間の感覚で「このくらいなら大丈夫では」と思わず、愛犬のために先手を打ってケアをしてあげたいものですね。


調査時期:2022年6月10日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 男女合計500人

調査方法:インターネットログイン式アンケート(フォルサ)