結婚相手の理想の年収は「600万円以上」――。そんなネットアンケート調査にツッコミが相次いだ。匿名掲示板5ちゃんねるにはスレッドが次々に立ち、
「選ぶのは稼いでる側なのをまず理解しろ」
「勝手に言ってろw」
といった罵倒や
「20~35のフリー男で年収600万越えなんて何%いるんだ」
「400万で大企業の30歳前後の割と出来る人。600万といえばもうオッサンであるわけだが。女性はオッサン好きなのかな」
といった疑問・皮肉が相次いで書き込まれていた。
年収600万円って実際どの程度なの?
実際、30代で年収600万円は高い部類だ。転職サービスのdodaによると、2020年9月~2021年8月に同サービスに登録した30代男性の平均年収は474万円だったという。
質問は「理想の年収」なのだから、回答に現実味がなくても当然な気もするが……。反発が強いのは、やはり人の価値を「年収」で測ることへの違和感と、自分がそれほど稼げていないことへの後ろめたさからだろうか。
女性側「自分にも劣らない伸び代や学歴職歴があるか?」
さて、女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」のユーザーたちも、この話題で盛り上がっていた。目についたのはこんな声だ。
「フィルターかけてる側も、フィルターかけられてることをお忘れなく」
「将来有望な男はフツメン以上なら婚活しなくても相手が決まっていく」
「自分にも劣らない伸び代や学歴職歴があるか?なければ若さと並以上の容姿があるか?」
こちらでも、「理想は600万円」にツッコミが相次いでいた。確かに相手に何かを求めるなら、自分も要求されるのはある意味、当然だ。
男女ともに「現実を見ろ」という意見が多いようだ。
「未婚率」は近年、急速に上昇しているが、こういう「理想と現実のズレ」も、その一因なのかもしれない。