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【特集】2022年のバイク事情 第25回 【栃木編】ライダー約1,000人に聞いた、おすすめツーリングスポット3選

2022年06月17日 15:02  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
コロナ禍では“密を防げる移動手段”としてバイクの人気が高まりました。新たに免許を取って乗る人だけでなく、若い頃に乗っていた中高年のリターンライダーもずいぶん増えたようです。



2022年のゴールデンウィークは3年ぶりに行動制限のない大型連休となり、行楽地は多くの観光客で賑わいましたが、気兼ねすることなく遠距離のツーリングを楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。感染状況によっては再び行動制限が求められる可能性もありますので、感染予防を心がけつつ、ツーリングを楽しみたいものですね。



今回から、マイナビ会員の1,000人のライダーがおすすめする各地のツーリングスポットを連載でご紹介。今回は栃木編です。

【1】いろは坂



栃木県のおすすめツーリングスポットとして圧倒的に多かったのは、やはり全国規模の知名度をもつ「いろは坂」。この道は日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶ観光道路で、下り専用の「第一いろは坂」と上り専用の「第二いろは坂」で構成されており、二つの坂をあわせると48ものカーブを持っています。観光道路として整備がされており、一方通行でダイナミックなヘアピンが連続する道はワインディングの大好きなライダーやドライバーに絶大な人気ですが、日光でも最も美しい紅葉が見られるスポットであるため、休日や紅葉のシーズンは行楽客や観光バスで大渋滞も起こります。


「いろは坂」の西には「華厳の滝」があります。日光に多数ある滝の中だけでなく、日本でもっとも有名な滝であることはみなさんご存じの通り。毎秒3~5トンもの水が97mもの高さから一気に落ちる壮大な滝の姿は圧巻そのものでしょう。その水源である「中禅寺湖」の美しさを眺望できる「中禅寺湖スカイライン」は、日本の名道50選にも選ばれた天空ロードです。湖の北側を国道128号線、通称「ロマンチック街道」で進めば、奥日光に広がる広大な湿原「戦場ヶ原」や、日本の国道では最高所のトンネル「金精トンネル」に続きますが、こちらも多くのライダーに人気のスポットです。

【2】日光



栃木県までツーリングに来たのなら「いろは坂」や「中禅寺湖」も楽しいですが、世界遺産「日本の社寺」で最も有名な「日光東照宮」も見ておきたいところでしょう。徳川家康がまつられた豪華絢爛な神社として有名な観光地で、毎月のように年中行事が行われ、多くの観光客でにぎわっています。関東出身の方は修学旅行で訪れた方も多いため、青春時代にタイムスリップしたような気分になるかもしれませんね。


日光市街から国道121号線を北上すれば「鬼怒川温泉」にたどり着きます。鬼怒川渓谷沿いに旅館やホテルが軒を連ねる関東屈指の温泉街ですが、すばらしいのは温泉だけにとどまらず。全長140m、高さ37mの「鬼怒楯岩大吊橋」や、温泉街を一望できる標高700mの山頂展望台まで登る「鬼怒川温泉ロープウェイ」、険しくも美しい渓谷を見ながらの「鬼怒川ライン下り」などの絶景スポットも見逃せないでしょう。


【3】那須高原



栃木県北部の「那須高原」も「いろは坂」同様、ライダーに人気のスポットです。かつて「ボルケーノハイウェイ」と呼ばれた「那須高原線」の道は爽快で、途中には茶臼岳の9合目まで登れる「那須ロープウェイ」もあります。頂上の「峠の茶屋」や「那須高原展望台」などの眺望スポットからも雄大な景観を望めるでしょう。なお、ここには陰陽師に石にされた妖怪「九尾の狐」の伝説が残る「殺生岩」がありますが、2022年3月に割れてしまったことが話題になっています。


「那須高原」は、夏は避暑地、冬はウィンタースポーツが楽しめる高原のリゾート地。那須連山の雄大な景観を満喫できる絶景スポットはもちろん、たくさんの温泉や名所のほか、さまざまなアミューズメント施設まで充実しています。オシャレな飲食店も多いので、カップルのツーリングにもおすすめです。

そのほか、おすすめのツーリングスポット



茨城県に面する東部には、レースが大好きなライダーなら誰もが知っている「ツインリンクもてぎ」があります。2022年3月に「モビリティリゾートもてぎ」に名称変更されましたが、ここではMotoGPをはじめとした二輪・四輪の有名なレースや走行会が開催されるほか、キャンプ施設やさまざまなアトラクションまで用意されています。ホンダの名車がズラリと勢ぞろいしたコレクションホールもあるため、ホンダユーザーなら一度は行ってみたいはずです。



「鬼怒川温泉」と「塩原温泉」をつなぐ「日塩もみじライン」は標高1,000mを超える高原道路です。その名が示す通り、紅葉シーズンは道路脇の木々が見事に彩られますが、四季を通じて風光明媚な景観を楽しみながら走れる道。また、コーナリングが好きなライダーも大満足できるワインディングロードです。

まとめ



栃木県は東北地方から延びる山岳部を中心とした「県北エリア」と、関東平野の北部にあたる「県央エリア」「県南エリア」に分けられます。バイクで走って楽しいツーリングスポットとしては、やはり自然も豊かで豪快なワインディングも楽しめる「いろは坂」などの「県北エリア」ですが、有名な「華厳の滝」や「日光東照宮」もあるため、紅葉が美しいシーズン(10月中旬から11月上旬)には観光客が殺到して大渋滞になります。



大渋滞時の「いろは坂」は通り抜けるまでに2~3時間もかかるときもあり、一方通行ではUターンもできないため非常に辛いツーリングになってしまうでしょう。シーズン時の渋滞リスクを減らすには、一般の観光客が訪れるピークの時間帯を避けたり、土日に比べれば空いている平日に休みを取って行くのがよさそうです。


調査時期: 2022年4月7日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 1,000人

調査方法: インターネットログイン式アンケート(フォルサ)