なかなか賃金が上がらないこのご時世、資格を取って転職や給与アップを狙う人が続出している。ただ、資格は取っただけでバラ色ハッピーというものばかりではない。どんな資格なら役立つのだろうか? キャリコネニュースの「役に立った資格、立たなかった資格」アンケートに答えてくれた広島県の60代男性は「第三種電気主任技術者(電験三種)」の資格が役立ったという。
※キャリコネニュースでは「役に立った資格、立たなかった資格」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/N5T4O2BX
ジョブチェンジも可能
男性が資格を取ったのは20歳の頃で、高校を卒業後、働きながら取得したという。
第三種電気主任技術者は、ビルなどの電気設備のメンテナンスを行うために必要な国家資格だ。この資格を取った上で修行を積めば、「電気管理技術者」にジョブチェンジして独立開業し、個人でマンションなどの電気設備メンテナンスの仕事を請け負うという道も開かれる。
男性も電気管理技術者として働いており、現在の年収は1200万円だという。
なお、電験三種の合格率は10%前後で、電気系の資格の中では難易度がやや高めと言われている。
一方、男性によると、必要ではなかった資格もあるという。
ひとつは「危険物取扱者」。男性は「会社員の時、会社側から言われ取得したが、使ったことが無い」という。
もうひとつ「エネルギー管理士(編注:省エネの専門家で国家資格)」も、「一定規模の企業には必要ですが、使っていない」と振り返った。