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マスク氏もヒットを予言? 日本上陸のテスラ「モデルY」をさっそく見てきた!

2022年06月15日 11:31  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
いよいよ日本でも受注が始まったテスラの新型SUV「モデルY」(Model Y)。テスラ車としてはセダンの「モデル3」をかなり見かけるようになったが、かのイーロン・マスク氏はモデルYこそ世界で最も売れるテスラ車になると予言している。気になる実車をさっそく見てきた。


○「モデル3」との違いは?



モデル3に乗ってみて個人的にはかなりいいクルマだなと思ったので、正直にいうと、同じプラットフォームを使うSUVのモデルYをあえて選ぶ意味はどのくらいあるのだろうと思っていたのだが、実車を見比べてみるとけっこうキャラが違うことが確認できた。並べてみると、まず、車高がだいぶ違う。


クルマの高さが違うから、当然ながら乗ってみた印象も違う。モデルYはモデル3に比べ、シートに座った際の頭上の空間が広いし、シートの座面も上がっているため膝の角度が付き、座り心地もよくなっている。足元のレッグスペースにも余裕あり。リアシートに座るならリクライニングを倒し、フロントシートの下につま先を入れればかなり楽な姿勢で移動できるはずだ。


モデルYで特筆すべきは荷室容量の大きさだろう。とにかくモノが積めるのだ。実際に荷室を確認すると、リアゲートを開ければたっぷりとした空間が広がっており、下のボードをめくればポケットと呼ぶには深すぎて大きすぎるスペースが出現。サブ的な位置づけであるはずのフロントトランクもモデル3に比べて深さがあるので、そちらにもちょっとしたキャリーケースくらいなら積めそうな雰囲気だった。


○対生物兵器モード、起動!



モデル3にはない装備として、モデルYは医療グレードのHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターを搭載している。モニター操作で「対生物兵器モード」(仰々しいがオフィシャルな呼び方)を起動すれば、HEPAフィルターを通して外気を車内に吹き入れてくれる。花粉の時期などに役立つ機能なのではないだろうか。それと、モデル3はリアのガラスがクリアだが、モデルYはプライバシーガラス(スモークガラス)になる。


写真の個体は「RWD」というグレード。モニターを見ると、バッテリー残量が90%で走行可能距離が385kmと表示されていた。フル充電なら400kmくらいは走れそうだ。


モデルYのグレードは「RWD」と「パフォーマンス」の2種類。違いとしてはパフォーマンスがモーター2つの4輪駆動(AWD)であるのに対し、RWDは後輪駆動でフロントにモーターが付かない。速いクルマが好みならパフォーマンスを選ぶべきだと思うが、航続距離などを考慮しても、ほとんどの場合はRWDで十分なのではないだろうか。


ちなみにモデル3は「RWD」(579万円、航続距離565km)、「ロングレンジ」(669万円、689km)、「パフォーマンス」(749万円、605km)の3グレードだが、日本での売れ行きは「RWD」と「ロングレンジ」が半々くらい。世界的に見るとRWDの比率が圧倒的に高いそうだ。


テスラ「モデルY」の概要(藤田真吾)