勤続年数が長く、後輩をいびりたおす女性社員を「お局」と揶揄する言葉がある。今回ご紹介するエピソードはまさにお局からいびり倒された経験談だ。(文:林加奈)
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子どもがノロウイルスで休むと、出勤した日から嫌がらせ
40代女性(大阪府/年収150万円)は、スーパーの惣菜売り場で2年間勤務した。そのお店はリニューアルオープンだったが、「もともといたお局が社員より主導権を握っていた」という。シングルマザーの女性に対し「はじめは自分も母子家庭だったからと協力的ではあったんですが…」と言うが
「自分の思い通りに動かない人にはきつく当たる。その人に文句を言う。途中からシフトも組みだして、自分の休みを一番に考えて周りに圧力をかける」
自分の希望する日に休みをとれるよう、シフトについて同僚に口出ししていたお局。ほかにも、女性の息子がGW中にノロウイルスにかかったため出勤できずにいた際、GW明けに出勤すると
「無視されたり、上からいろいろ言うてきたり、周りには『子どもがノロウイルスと嘘ついて旅行に行ってた!』や『焼き肉屋に入るのを見た』と。1週間嘔吐と下痢を繰り返して夜まともに寝れないくらいしんどそうな息子を考えたら腹が立って腹が立って……けど何も言い返せなかった」
と、理不尽なエピソードも明かしている。
正月勤務「どっちも出ーや!と言われて辞める決意をしました」
こんないじめを受けながらも「仕事を失うと保育園に預けれなくなるから」と、我慢して勤務を続けた女性。しかし、年末年始のシフト決めの時に退職を決させる決定的な出来事があった。
「11月に1月のシフトを作る際に1月2日と1月3日どちらか出る暗黙のルールがあるのですが、皆にはどちらか聞いているのに、私は1月2日と3日どっちも出ーや!と言われて辞める決意をしました。今まで我慢した発散で、年末年始有休を使って辞めました」
その間の女性の行動は計画的なものだった。休んでいる間に週1で別のパートに行き、別のスーパーに完全移行したのだ。
「今の職場はスーパーの水産なんですが、仕事内容が自分に合ってて仕事に充実感があります。人間関係も人生で一番いいくらい。頼りがいのある上司と同僚に恵まれて、本当に前の職場を辞めてよかったとつくづく思います」
と、転職に成功したエピソードも明かしてくれた。