会社の雰囲気の悪さを入社1日目で察知し、その日に退職したというエピソードが寄せられた。30代男性(東京都/年収450万円)は「それなりの大手の引っ越し業者」に入社し、初日から先輩に教わりながら運搬作業を行うこととなった。そこにいた中年男性の先輩がおかしかったようだ。(文:林加奈)
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出発から作業終了までお客さんの悪口をずっと言い続ける中年先輩
初日は中年の先輩と若い先輩の2名に付き添い、現場に向かったという男性。その時の中年の先輩の様子をこう振り返る。
「中年の先輩は客先に向かう時から会ったこともないお客さんの悪口を言い続けていました。『めんどい、近いなら自分で運べ、汚ねぇ』など。作業途中に差し入れをもらいましたが、それについても悪口しか言いませんでした。『安物、しょぼい、まずい』など、ずっと悪口を言い続けていました。出発から作業終了までずっとです。もちろんお客さんの前では言いませんが、思ってもダラダラと口に出すものではありません。お客さん自体は気遣ってくれる良い方でした」
入社初日の男性に対し仕事を教えてくれたのはもう一人の若手の先輩で、中年の先輩にはずっと無視されていたという。その若手の先輩に関しても「中年の先輩にはあまり強く出れないような印象でした」と男性は語っている。
置いて行かれたことを報告すると上長は「そっかー」と一言
作業を終え、一度拠点に戻り休憩を取った後、次の現場に向かうために集合時間前に車に向かった男性。ところが
「車はなく、他の人に聞いたところ、うその集合時間を聞かされていたようで、すでに出発したとのことでした。新人ゆえに手際が悪いのが気に入らなかったのか、疲れを見せたのが気に入らなかったのか、置いて行かれてしまいました。ドライバーは中年の男性です」
中年の先輩に置いて行かれた男性は上長に相談すると「上長も置いていくことを聞かされていませんでした。ですが上長は『そっかー』程度で私は事務作業をすることになりました。とくに理由や状況なども聞かされず、とりあえずなんかやろっか程度です」と振り返る。こうしたことは日常茶飯事なのだろう。
終業時間になる頃、その中年の先輩が現場から戻ってきた。「特に何も言われず、上長もその先輩には何も言いませんでした」と、まるで何事もなかったかのような対応だったという。
「置いて行った先輩もどうかと思いますが、報告もなく人員変更と教育放棄をしたことを不問とする上長を見て、普段から従業員の教育などは行っておらず、このような体制なんだと察し、当日で退職しました」
と、退職の経緯を綴っている。その中年の先輩には誰も注意できないのだろうか。男性は最後に「働き続けていたら私自身の人間性も悪くなっていたかもしれません。辞めて満足です」と語っている。