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アンドルー王子、公務復帰計画がチャールズ皇太子とウィリアム王子に阻止される

2022年06月13日 16:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ガーター勲章叙任式への出席を取りやめたアンドルー王子(画像は『The Royal Family 2019年5月8日付Instagram「@hrhthedukeofyork Duke of York joins the Trooping the Colour preparations during the Changing of The Queen’s Life Guard at Horse Guards Parade this morning.」』のスクリーンショット)
エリザベス女王と故エディンバラ公フィリップ王配の第3子ヨーク公アンドルー王子が、王室伝統のガーターセレモニー(ガーター勲章叙任式)への出席を急遽取りやめた。王子は王室公務に復帰できるようエリザベス女王に働きかけたものの、チャールズ皇太子とウィリアム王子の意見により出席が阻止されたという。

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アンドルー王子は、未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され勾留中の2019年8月に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告との親交が明るみに出たことから、同年11月に当面の間公務から退くと発表した。

2021年8月には、被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんが王子から過去に性的虐待を受けたとして民事訴訟を起こした。これを受け2022年1月には王子の軍の称号などが剥奪され、今後の王室公務に復帰しないと発表。翌2月には、アンドルー王子が示談金を支払うことで両者が和解に合意している。

王子はエリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」記念式典には出席しなかったが、ガーター騎士団のメンバーであるため毎年恒例のガーター勲章叙任式への出席は期待されていた。

王室の伝統行事である同セレモニーは2年間にわたりパンデミックのため中止されたことから、2019年以来3年ぶりの開催となる。アンドルー王子は2019年までセレモニーに参加していた。

英メディア『Daily Mail Online』によるとバッキンガム宮殿は、この栄誉はエリザベス女王から個人的に与えられたものであるため、現地時間13日に開催する儀式にもアンドルー王子が出席すると主張していたそうだ。

しかし王子は12日の夜、土壇場になって儀式への出席を取りやめたと英メディア『The Sun』が報じたのだ。

王子は王室メンバーと儀式に出席することをきっかけに、公務への復帰を望んでいたという。この件について王室ファミリーは緊急会議を行ったが、チャールズ皇太子とウィリアム王子は、アンドルー王子が公務で姿を現すと国民の反発を招く恐れがあると提示したそうだ。

その結果、エリザベス女王はアンドルー王子に対し「自分自身のために、姿を見せないように」と命じたという。

同メディアの情報筋は「王子は自信満々で復帰できると強気だった」と明かし、「一族のみならず、王子にとっても最善の利益となるように、家族がとった決断だった」と話した。

1348年にエドワード3世が設立したガーター騎士団は、英国で最も古く権威のある騎士団だ。


セレモニー当日はエリザベス女王をはじめとする王室メンバーがベルベッドのローブを纏い、ウィンザー城にある聖ジョージ礼拝堂に向かってパレードを行う。儀式が終わると彼らは馬車に乗り、ウィンザー城へと戻っていく。当日は王室メンバーの行進を一目見ようと、周囲は多くの観衆で埋めつくされる。

画像は『The Royal Family 2019年5月8日付Instagram「@hrhthedukeofyork Duke of York joins the Trooping the Colour preparations during the Changing of The Queen’s Life Guard at Horse Guards Parade this morning.」、2018年6月19日付Instagram「The Queen, Sovereign of the Order of the Garter, departs St George’s Chapel following today’s Garter procession & Service.」、2019年6月18日付Instagram「The Queen and members of The Royal Family have today attended a Garter Day service and ceremony at Windsor Castle.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)