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日本でも大人気? 軽量スポーツカーの雄「アルピーヌ」がマイナーチェンジ!

2022年06月10日 11:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
今や数少ないライトウェイトスポーツカーの貴重な選択肢「アルピーヌ A110」がビッグマイナーチェンジを実施した。2017年に復活し、日本でも往年のファンから熱狂的な歓迎を受けたアルピーヌ。マイナーチェンジではグレード体系を刷新し、ハイパワーなエンジンを手に入れた。


○個性際立つ3グレード、どれを選ぶ?



アルピーヌは1955年設立のブランドで、A110の初代は1962年に誕生。現行型は2017年に復活した2代目だ。



今回のビッグマイナーチェンジではグレード体系が変わった。もともとは「A110 ピュア」(基本となるグレード)、「A110 リネージ」(洗練されたデザインと快適性が特徴)、「A110 S」(高出力エンジンと専用チューニングのスポーツモデル)の3グレードだったが、新型は「A110」「A110 GT」「A110 S」の3種類となる。GTがリネージの、新Sが旧Sの後継だ。



GTとSは、従来型よりも馬力とトルクがアップしたハイパワーエンジンを搭載する。具体的には最高出力が252psから300psに、最大トルクが320Nmから340Nmに強化されている。基本グレードであるA110の動力性能は変更なしだ。


A110 GTはその名の通り、ちょっとした旅行に行くにもスポーツ走行を楽しむのにも対応可能なグランドツーリング(GT)としての個性を強めた。レザーのスポーツシートは適度に硬くてフィット感もあり、座り心地はいいのだが、A110 Sほどガチガチの包まれ感があるわけではない。荷物こそあまり積めないが、ロングドライブにも使えそうな1台だった。


A110 Sはパフォーマンスを追求したモデルで、ほかの2台とはシャシーからして違う。パワーアップしたエンジンの能力を余すことなく使いたいなら、このグレードを選ぶべきだ。


A110の2018年からこれまでの累計販売台数は「A110 1st EDITION」(初期の限定生産モデル)が1,955台(日本では50台)、「A110 ピュア」が2,625台(同264台)、「A110 リネージ」が3,483台(同328台)、「A110 S」(旧)が1,523台(同167台)。ほとんどが欧州で売れているというA110だが、日本は販売台数全体の10%くらいを占める重要な市場となっている。1st EDITIONについては日本限定50台に1,000件以上の申し込みが殺到。往年のアルピーヌファンの熱量の高さが浮き彫りとなった。


新型A110の価格は「A110」が811万円、「A110 GT」が893万円、「A110 S」が897万円。受注生産プログラムを利用すれば、ボディカラー、アロイホイールの種類、ブレーキキャリパーの色などを自分好みにカスタマイズできる。組み合わせは約7万通りに達するそうだ。(藤田真吾)