リモートワークの快適さに慣れた人は、「全社員出社」に戻ったとき転職を考えたという話も聞く。キャリコネニュースでは「リモートワーク終了」をテーマにアンケートを行っているが、出社のメリットよりもデメリットを訴える声のほうが目立つ状況だ。広島県の30代女性(事務・管理/年収400万円)は、まず「出社して良かったこと」として
「社員の時間を拘束していないと働いていると信じられないタイプの人間から『きちんと働いている』と認識されること」
と皮肉めいた調子で切り出した。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「リモートワークが終了した人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/64DKD62U
「おばさんのコソコソ話をBGMにしなくてはならない」
また出社の良い点は「残業代がつくこと」。女性の会社では「テレワークの時は残業代がつかない」ため、突発的な仕事が入るとサービス残業になってしまう。リモートワークの悪い点は「残業代出ないのが一番大きいですかね……」と女性はつぶやく。本来は在宅でも残業は残業なのだが、管理しきれてないようだ。
一方、出社になって「悪かったことは上記以外すべて」ときっぱり。
「まず、無駄な会話をしなくてはならない。仕事は友達探しに来てる訳じゃないんですが、世間話しないといけないので。仕事効率に関係ないコミュニケーションの時間が無駄。 おばさんのコソコソ話をBGMにしなくてはならないので精神的ストレスが増えます」
といった厳しい意見をビシビシ繰り出した。言いだせば止まらないようで、次のように出社のデメリットを並べている。
「明らかに仕事出来ない、サボってる人(でも給料同じ)が視界に入って認識してしまうのでモチベーションが下がる。見えなければ気にならない」
「無駄な朝礼や会議で、音声だけ流して他の仕事を出来なくなり、非効率な会議や朝礼にマトモに出なくてはならない」
「通勤時間を浪費する。車通勤による事故リスクもある。自分の家でもないのに、オフィスの共用部分の掃除をしなくてはならない」
この「自分の担当範囲ではない」と感じる仕事をするのが、女性にとっては非常に理不尽に思えるようで
「自分の客でもなければ、業務分掌規程で定められた仕事でもないのに、客からの電話対応をしなくてはならない。来客対応しなければならない …等」
と、出社すれば逃れられない業務のほぼすべてに不快感を示していた。