デジタル技術を活用した“スマートテンプル”を目指す築地本願寺は、お寺とユーザーをつなぐ「築地本願寺公式アプリ」の提供を開始しました。
同アプリでは、ユーザー名と関心のあるキーワード(こころとからだ・仏教・ライフステージなど)を設定すると、ユーザーに合ったコンテンツを表示します(キーワードは変更可能)。
本堂の様子をリアルタイムに視聴できる注目したいコンテンツは、本堂の様子や年間行事などをリアルタイムに見られる「おてLIVE(おてらいぶ)」。築地本願寺が、YouTubeチャンネルで堂内の様子などをリアルタイム配信している「築地本願寺LIVE」を、アプリから1クリックで視聴できます。
筆者が見たところ、7時から「朝のおつとめ・僧侶の法話(約5分)」、16時から「夕方のおつとめ・僧侶の法話」が配信されているようです。
疑問を投稿すると僧侶が回答する機能も「お悩み僧談所」という機能も実装。日常の悩みや仏教・仏事に関する疑問を投稿し、僧侶から回答をもらえるという機能です。また、投稿者以外のアプリユーザーからコメントやいいねをもらうこともできるといいます。
このほか、仏教・浄土真宗の教えや仏教行事の作法、築地エリアに関する情報などを掲載する「お寺マガジン」や、仏教にまつわる“ひとこと”を紹介する「今月のひとこと」といった機能も魅力的です。
ちなみに、6月のひとことは「雑草という名の草はない 害虫という名の虫はない」でした。
公式アプリを“スマートテンプル施策”の柱に築地本願寺は、“開かれたお寺”をスローガンに、カフェやショップを設置するなど多くの人が気軽に参拝できる施策を展開中。近年では、SNSやYouTubeを活用した情報発信など、リアルに参拝できない人ともつながる取り組みを実施しています。
2021年の大晦日には、「除夜の鐘オンライン参加企画」を実施。抽選で選ばれた参加者の名前と新年の1字を画面上に表示しつつ、僧侶が除夜の鐘を1打つきました。
このような、デジタル技術を活用した取り組みを“スマートテンプル施策”としています。その大きな柱となる公式アプリでは、お寺や仏教を身近に感じられるようなサービスを提供していくとのことです。
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(文・Higuchi)