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ザラの親会社インディテックスが再生繊維を開発する企業に投資、廃棄衣類を素材にした「インフィナ」の生産量のうち30%分を購入

2022年06月06日 19:02  Fashionsnap.com

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インフィナを使用したコレクション

Image by: ZARA
「ザラ(ZARA)」などを展開する「インディテックス(Inditex)」が、フィンランド発のスタートアップ繊維企業「インフィニテッド ファイバー(Inditex and Infinited Fiber Company)」との提携を発表した。投資額は1億ユーロ(約141億円)以上で、インフィニテッド ファイバーが生産する再生繊維 インフィナ(Infinna)の生産量のうち30%を3年間にわたり購入する。

 インフィナは、コットンなどのセルロースを含む素材から生産する繊維で、インフィニテッド ファイバーが開発、生産を行っている。100%廃棄となった衣類や繊維からの生産と、使用後のリサイクルが可能となっている。
 提携はインフィニテッド ファイバーが取り組むサステナビリティプロジェクトの一環で、アパレル製品の地球環境への負荷を減らすべく、より持続可能な新素材とテクノロジーへの取り組みを推進・拡大する。技術を向上するべく、工場建設も計画しており、そのために資金を活用するという。なお、工場はインディテックスとの契約が開始される2024年の施工を予定している。
 また、提携の発表に併せ「ザラ」はインフィナを使用した初のカプセルコレクションを発売。同ブランドの衣服回収プログラムでパートナーであるスペインのNGO組織 Caritasと回収した衣服を、繊維の原料として活用した。

■ZARA:公式オンラインストア