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トヨタのEV「bZ4X」はサブスクのみ! 月額料金はレクサスと同レベル?

2022年06月06日 07:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
トヨタ自動車の新型電気自動車(バッテリーEV=BEV)「bZ4X」はリースとサブスクリプションサービス(KINTO)のみで販売中だ。個人客がKINTOで契約すると最初の4年は月額料金10.78万円、国の補助金を使うと同8.822万円となる。これは安いのか高いのか。同じ価格帯にはどんなクルマがあるのか。


○軽井沢から100km走ってみた



bZ4Xはトヨタにとって初めての本格BEVだ。バッテリーの容量は71.4kWhで、フル充電での走行可能距離は559km(WLTCモード、全輪駆動で18インチタイヤ装着の場合)。実際に軽井沢(長野県)から長瀞(埼玉県)までの約100kmを試乗してみたのだが、下り坂の多い同区間では回生ブレーキによる減速エネルギーの回収がはかどり、バッテリーの電力を回復しながら走行できたので、ほとんど電池を減らすことなく快適なドライブを楽しむことができた。


トヨタ「bZ4X」の概要


KINTOでbZ4Xに乗る場合、最初に申込金として77万円を支払う必要がある。月額料金は最初の4年間が10.78万円。5年目以降は金額が下がっていって、10年目には4.851万円になる。国の補助金を使うと最初の4年間を8.822万円に抑えられる。料金には「自動車税」「自動車保険」「車検代」「メンテナンス、故障修理、代車」「消耗品」「バッテリー保証」などが含まれる。bZ4X使用者は月額料金のほか充電代、高速道路料金、駐車場代などを支払う。国の補助金を使って10年間乗った場合、月額利用料の合計は869.748万円となるそうだ。

○地域によってはもっと安い?



KINTOに聞くと、bZ4Xをサブスクのみにしたことには「最後までバッテリーの責任を持ちたい」(サブスクなら最終的に回収可能)という理由のほか、「ユーザーに安心してBEVを楽しんでもらいたい」との考えがあったそう。BEVを買う場合、バッテリーが思ったよりも早く劣化しないかとか、将来的に下取り価格が大きく落ち込むのではないかといった懸念が浮かぶかもしれないが、そのあたりのリスクをKINTOが取ることで、顧客に安心して乗ってもらえるようにしたのだという。



料金については、国の補助金のほか自治体の補助金も使えば、月額料金はさらに抑えられるとのこと。東京であれば、最初の4年間は月額7.9万円くらいで乗れるそうだ。そうすると、料金はKINTOでレクサス「RX」(ガソリンエンジン搭載モデル)に乗るのとほぼ同じくらいになる。


KINTOによればbZ4Xへの申し込みは「順当に入っている」そうだが、2022年末までに納車する第1期分3,000台については、まだ契約を受け付け中とのこと。これから申し込んでも今年中にはbZ4Xに乗れるらしい。(藤田真吾)