気になるカフェに行ったり、遊園地で遊んだり…そんなデートも素敵ですが、たまにはアートに触れてみるのはいかがですか?
詳しい知識がなくても、かわいいデザインや建物を見るだけできっとワクワクするはず。
東京・白金台の「東京都庭園美術館」では、6月12日(日)まで展覧会「建物公開2022 アール・デコの貴重書」を開催中です。新緑が気持ちいい今の時期に、ぜひ優雅なひとときを堪能して。
「東京都庭園美術館」年に一度の建物公開JR山手線・東急目黒線「目黒駅」から徒歩7分。「東京都庭園美術館」は、1933年に竣工した“旧朝香宮邸”を美術館として公開しています。美しい庭園に囲まれたこの場所は、東京とは思えないくらい、ゆったりとした空気が流れている空間。
1920年代にフランスを訪れた朝香宮夫妻は、当時全盛期だったアール・デコに魅了されたそう。自身の邸宅を建てるにあたり、フランス人芸術家に設計を依頼し、アール・デコ様式を取り入れたといいます。
そんな「東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」では、年に一度「建物公開展」を実施。さまざまなテーマから深掘りし、当時の邸宅の様子を再現するなど、建築の美しさを存分に楽しめる展覧会です。
2022年は1920~30年代のアール・デコ期の貴重書にフォーカスを当て、写真集や当時の雑誌、絵本などを展示。建物を見学しながら、アール・デコの世界に深く触れられる内容となっていますよ。
新館の一部を除いて、写真撮影も可能です。おしゃれでかわいい建物を、たくさん写真のおさめておきましょ!
どこを切り取ってもうっとりしちゃう…アール・デコとは、1910~30年にヨーロッパで波及した装飾様式のこと。直線的なデザインや、パターンをくり返す幾何学的なスタイルが特徴として挙げられます。
こちらは1階の大客室の様子。壁や天井、シャンデリアにまで細かい装飾が施されており、どれもとっても華やかですよね。
続く「大食堂」は、大きな円形を描くように配置された窓が特徴的。テーブルや椅子がセッティングされており、当時の食事をしている情景も浮かんできそうです。
本展では、普段は建物保護のために閉めているカーテンを開けて、自然の光を取り入れているんだとか。どこかのお城に迷い込んだような、邸宅の住民になったような、そんな気分も味わえちゃうかも。
このデザインは、もしかしてパイナップル?フルーツをモチーフにした、ユニークでかわいい照明も見どころですよ。
そして、ベランダからの眺めが最高…!こちらは、殿下・妃殿下のお部屋のみから出入りできる、ご夫妻専用の場所だったそうです。
窓からは美しい庭園を一望でき、柔らかい光が差し込む、とっておきのスポット。市松模様が描かれた床は、思わず写真を撮りたくなっちゃうかわいさです。
椅子が用意されているので、時間の許す方はゆったりと至福の時間を過ごしてみて。
新館も余すことなく堪能してここまでご紹介したのは、美術館の「本館」のパート。続く「新館」では、貴重な書籍や雑誌が展示されています。
ずらっと並べられたパステルカラーの書籍も、うっとりしちゃうかわいさ。建物を堪能したら、新館の展示も余すことなくチェックしてくださいね。
せっかくなら、カフェで贅沢な時間を過ごしたい新館の1階には「café TEIEN(カフェ庭園)」が入っているので、展示を見てからゆっくりとお茶をするのにぴったり。自然光が差し込む癒しの空間で、あま~いスイーツをいただきましょ。
庭園を眺めながら、「あの展示が素敵だったね」「あそこのデザインがお気に入り!」なんて余韻に浸るのも素敵ですね。
会期終了までもう少し!事前の予約をお忘れなく今回ご紹介した「建物公開2022 アール・デコの貴重書」の会期は、6月12日(日)まで。オンラインによる日時指定制となっているので、訪問する際は事前の予約を忘れないよう、注意してください。
展覧会のチケットには庭園の見学も含まれているため、建物を満喫したら、ぜひお庭もまわってみて。新緑が気持ちいい今の時期、自然を楽しむのにぴったりですよ◎
お出かけの際は、感染対策も万全に。
「東京都庭園美術館」建物公開2022 アール・デコの貴重書 会期:4月23日(土)~6月12日(日) 休館日:毎週月曜日 開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで) 観覧料:一般1000円、大学生800円(展覧会チケットで庭園も入場可能)