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素潜り中の男性の口に魚がジャンプ 喉に詰まり手術を受ける羽目に(タイ)

2022年06月05日 05:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

鼻腔にいる魚を1時間かけて摘出(画像は『Metro 2022年6月1日付「Fisherman almost choked to death when his catch jumped out of water and down his throat」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット)
先月22日、タイで素潜りをしていた男性の口の中に12センチほどの魚が偶然にも飛び込んだ。不運なことにこの魚が喉の奥に詰まってしまい、呼吸困難に陥った男性は周囲にいた人々によって病院に運ばれた。魚は男性の喉に詰まりながらもしばらく生きており、男性の鼻から這い出そうとしていたと手術を担当した医師らが報告している。『Metro』などが伝えた。

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タイ南部パッタルン県で先月22日、銛を使い素潜りしながら魚を獲っていた男性の喉に魚が詰まってしまう事故が発生した。報道によると男性は息継ぎのために水面で口を大きく開けて空気を取り込んでいた際に、偶然にも水面を飛び跳ねた5インチ(約12センチ)ほどの魚が男性の口の中をめがけて飛び込んできたという。

すぐに吐き出せれば良かったのだが、不運にも魚は男性の喉の奥に入り込んでしまった。気道をぴったりと塞がれてしまった男性が苦しんでいる様子に周囲の人が気づき、男性はすぐに病院へ運ばれた。

医師らは男性の身に何が起こっているのか分からなかったが、レントゲン写真に魚の影が写っていることを確認した。この魚は東南アジアを中心に生息している“アナバス(Anabas)”で、湿った土地であれば数百メートルの距離を移動でき、水の外でもしばらく生きているという。こうした特徴から魚は男性の気道付近で生きており、必死に男性の体外へ出ようともがき鼻から出ようとしたのか鼻腔の近くまで移動していたのだ。

「こんなことが起きる確率は非常に低く、今までに見たことがないですよ」と病院スタッフは驚いており、医師2名と看護師3名で手術を行い男性の鼻腔にいる魚を取り出すことになった。魚は狭く難しい場所に入り込んでいたため医師らは男性へのダメージを最小限にするため慎重に手術を行い、1時間かけて魚を摘出することに成功した。


摘出された魚は体が千切れて頭部だけになっており、上部にはギザギザとした鋭いヒレのようなものが付いているのが確認できる。魚自体が大きかったことに加えヒレの部分が引っ掛かってしまい、魚は男性の口の中からすぐに逃げ出すことができなかったようだ。男性は窒息の可能性もあったが現在の容体は安定しており、治療が続けられているという。


なお過去にはインドネシアで、細長い顎を持った魚“ダツ”がボートに乗っていた青年の首に突き刺さったという痛ましい事故が話題を呼んでいた。

画像は『Metro 2022年6月1日付「Fisherman almost choked to death when his catch jumped out of water and down his throat」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)