5月27~29日にシドニー・モータースポーツパークで開催された2022年TCRオーストラリア・シリーズ第4戦は、初のナイトレースとなったオープニングヒートでジョシュ・バカン(HMOカスタマーレーシング/ヒョンデi30 N TCR)がポール・トゥ・ウインを達成。明けたレース2では前戦バサーストで車両大破の大クラッシュを喫していたジェイ・ハンソン(AWC MPCレーシング/アウディRS3 LMS 2)が復活の勝利を挙げ、最終ヒートはバカンの僚友ネイサン・マルコム(HMOカスタマーレーシング/ヒョンデi30 N TCR)がチームメイトを従えてのワン・ツー・フィニッシュを決めている。
明けた日曜のレース2は、ブラッド・シールズ(ロイヤルパープル・ティルトン・レーシング/ヒョンデi30 N TCR)と並んでリバースポールから発進したハンソンが全ラップを支配。開幕戦、第2戦ともに予選ポールポジションから2戦連続オープニングヒートのポール・トゥ・ウインを決めていた男は、第3戦のマウントパノラマでまさかのアクシデントに遭遇し、ウォームアップラップ中に“The Cutting”への進入でコントロールを失い、彼の第2世代アウディは大破。スペアカーの初代モデルに乗り換える苦難を経験していた。
その試練を乗り越えたハンソンは、シールズを攻略したルーク・キング(モータイ/ZIP PAY/ヒョンデi30 N TCR)とマルコムを2秒以上突き放し、今季5勝目を手にした。