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「リユースを当たり前に」メルカリがメルカリエコパックのデザインを刷新、3年ぶりに提供

2022年06月02日 13:41  Fashionsnap.com

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メルカリが、繰り返し利用、返却可能な梱包材「メルカリエコパック」の提供を3年ぶりに行う。ヤマト運輸と提携した「らくらくメルカリ便」の「ネコポス」、日本郵便と提携した「ゆうゆうメルカリ便」の「ゆうパケット」の発送に対応する。

 メルカリは、循環型社会の実現を目指し、2019年6月に「メルカリエコパック」を開発。初回の提供時には、受け取ったユーザーの約7割が梱包資材として再利用した一方、残りの約3割のユーザーは再利用せず、十分に資材が循環しなかったという。
 第2弾となる今回の取り組みでは、「メルカリエコパック」のマチを広くし、内ポケットに3ヶ所のファスナーを設けるなどデザインを刷新。資源の循環を後押しするために、全国9ヶ所のメルカリステーションに使わない梱包資材を返却する窓口を設置した。そのほか、資材が5人以上に繰り返し利用されることで、それまでの利用者全員に100円分のポイントを付与する仕組みを試験導入する。

 「メルカリエコパック」は、メルカリアプリ上で通知を受け取ったユーザーの中から希望者に抽選で提供。ユーザーは商品発送の際にメルカリエコパックを使用し、同梱包材を受け取った別のユーザーが発送の際に再利用することで、資源が循環していく仕組みだ。現段階では3000枚の配布だが、ユーザーの意見を参考に、配布枚数を増やしていく予定だという。
 また、メルカリは自社のサステナブルな取り組みに共感する愛知県蒲郡市、新潟県加茂市と連携し、家庭内で不要になった物を分別できる「メルカリエコボックス」を配布。蒲郡市役所・加茂市役所内で希望者を対象に300個を配布している。そのほか、同市で捨てられた粗大ゴミのうち、まだ使えると判断した物をEコマースプラットフォーム「メルカリShops」を通じて試験的に販売する。

 担当者は「メルカリを利用すれば利用するほど環境に良いということをユーザーに認知してもらい、利用を促進していきたい。これらのプロジェクトを通じてリユースを当たり前にし、ゆくゆくは全国の自治体の『燃えるごみ』『燃えないごみ』の項目に『リユース』が追加されることを目指す」と話している。

■メルカリエコパックサイズ:縦190mm、横275mm対応サイズ:らくらくメルカリ便「ネコポス」、ゆうゆうメルカリ便「ゆうパケット」配布枚数:3000枚(予定) ■メルカリエコボックス特設サイト