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【ONE PIECE考察】ワノ国を出港した麦わらの一味はどこに向かう? ワンピース研究家が次なる目的地を考察

2022年05月31日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 カイドウとルフィの戦いも決着し、遂に終幕の兆しがみえてきたワノ国編。ワノ国編では新たな謎を生みながらも、物語が大きな進展をみせた。


参考:【ONE PIECE考察】ロックスは物語にどんな影響を与える? 黒ひげやシャンクスとの関係を徹底考察


 これまでに数々の島を渡り大冒険を繰り広げてた麦わらの一味だが、ワノ国編終了後の彼らはどのような動きをみせるのだろうか。


 四皇を倒したとは言え、作中には未だに回収されていない伏線が多く存在する。これからの一味の動向について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。


「パンクハザード編からワノ国編まで、物語は一貫して目的地ワノ国、打倒カイドウを軸に進んできました。その目的が遂に達成されたとなれば、『ONE PIECE』は本当の意味で最終章に突入するでしょう。一味がワノ国を出港した後に向かう場所は、いくつか選択肢があります。よく言われているのが連載初期から名前が出ている、巨人の島『エルバフ』です。たしかにエルバフはビッグマムの過去編でも登場しており、ウソップも上陸を楽しみにしています。“巨大な戦い”の“巨大”が物理的な大きさを指していると考えれば、最後の戦いの舞台となる可能性も捨てきれません。また最後の戦いの相手が世界政府であると考えると、聖地マリージョアになる可能性もありますよね。大きな戦い繋がりで、未だ詳細は描かれていないニューマリンフォードで決着を着けるとも考えられます。宿敵である赤犬も高い壁として立ちはだかると思うので、ニューマリンフォードであれば雪辱を晴らすにはこれ以上ない舞台です。そして魚人島編での、ルフィが魚人島を滅ぼすという伏線もまだ回収されていません。私はワノ国に敵も味方も集結して、ワノ国が終幕の地となってもおかしくないと思っていました。しかし97巻のSBSで、尾田先生がワノ国を出港すると明言しています。そして、次の目的地の候補と思われるのはさきほど挙げた4つです」


 『ONE PIECE』で今後の展開を予想するうえで無視できないのが、記録指針(ログポース)の存在だ。一味はグランドラインに突入してから今まで、常に指針が指し示す方向に舵を取ってきた。


「ルフィたちはグランドラインに入ってから、常にログポースに従い荒波を越えてきました。そんなログポースの終着点は、『水先星(ロードスター)島』だとロジャーの口から判明しています。しかし一味はロードスター島には上陸しないと思います。なぜならゾウ編でイヌアラシが言っていたように、すでにロードポーネグリフを集めるその先の冒険をルフィたちはしているんですよね。そのため戦いを終えてロードポーネグリフがすべて揃えば、行く必要がないんです。とは言っても、ポーネグリフと古代文字の謎がわかるというロードスター島に、何があるのかはファンとしては気になります。上陸はせずとも、その辺りは描かれるかもしれません」


 物語が終幕に向かっていると考えると、ルフィを勝手に自分たちのボスとして盃を交わした彼らの動向も気になるところだ。
「ドレスローザ編で語られた『麦わら大船団が引き起こす大事件』も、必ず回収される大きな伏線の1つです。カイドウと戦う中で、ルフィは1度死にかけました。そのときに彼のビブルカードは、消滅しかかっているはずなんです。麦わら大船団の各頭やベラミーは、ルフィのビブルカードを持っています。そのため彼のピンチを察し、すでに駆けつけている最中かもしれません。尾田先生がワノ国編後は巨大な戦いを描くと言っているので、やはりこの大事件も巨大な戦いと関係すると思います。そうなると事件を起こす相手は、世界政府、天竜人であると考えるのが妥当でしょう。レオやサイは、レヴェリーにて天竜人の横暴を目の当たりにしています。ルフィと共闘する形だとすると、彼らは奴隷解放など世界貴族を相手取った大立ち回りをみせてくれるのかもしれません」


 四皇を引きずり下ろし“海の王”に近づくルフィは、ワノ国を出港した後、我々にどのような冒険をみせてくれるのか。長らく親しんだワノ国を離れるのは少々寂しい気持ちもあるが、今後の展開から目を離さないようにしたい。