終身雇用や年功序列制が崩れたとはいえ、十分な経験や資格のある人には適切な報酬が支払われるべきだろう。キャリコネニュースの「手取り20万円以下の人」をテーマにしたアンケートには、長く働いても報われないと嘆く声が複数届いている。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「歯科衛生士。国家資格なのにどこの歯医者でも給料安い」
サービス系の会社で働く30代前半の女性(宮崎県/正社員/未婚)は、
「勤続10年で手取り12万1000円。個人事業主のところなのでしょうがないんでしょうけど。30代で1人暮らししていますが、食費などいまだに親に頼ってます。先のことは考えられないですね」
と不安をもらした。
専門職の人のなかにも、給与が増えず悩んでいる人がいる。手取り18万8000円で介護福祉士として働く30代前半の男性(大阪府/子ども2人/年収250万円)は、
「子どもも妻もいるので全然(収入が)足りません。正社員の介護福祉士なのですがね。10年働いてこれなので、これからも上がりはしないと思います」
と先行きの暗さを予想していた。
また手取り20万円の30代前半女性(大阪府/既婚/子ども2人/年収300万円)は、
「歯科衛生士。国家資格なのに、だいたいどこの歯医者で働いても給料安いのが疑問。10年20年働いても新人と変わらない給料」
と憤る。新人とベテランではこなせる仕事の量や質が変わってくる。経験がものを言う専門職だからこそ、勤続年数の長さを給料に反映してほしいものだ。