星の数ほどある「資格」だが、仕事や人生に「本当に役立つ資格」は、どれだけあるだろう。キャリコネニュースで「役に立った資格、立たなかった資格」をアンケートで募ったところ、北海道に住む40代後半の男性から経験談が届いた。男性は「役に立った資格」として
「社会保険労務士、宅地建物取引士(取得時は主任者)」
を挙げ、その理由を教えてくれた。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「役に立った資格、立たなかった資格」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/N5T4O2BX
氷河期世代でも「難なく就職できた」
現在、専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産/年収700万円)として働く男性は、資格を取得したメリットをこう語る。
「現在、社会保険労務士法人に勤務しており、役員にもなっているので間違いなく役に立っている。業務上必要なだけではなく、仕事をしていく上で必ず知っておきたい知識が身につく資格である」
そのため、「働く意欲のある人は日商簿記2級と並んで有用な資格であると思う」とも付け加えた。ちなみに「社会保険労務士」は労働・社会保険の問題を扱う専門家で、「宅地建物取引士」は不動産取引の専門家。双方とも法律に基づいた知識を要する国家資格だ。
男性は、取得した時期についても自身の経験をふまえ言及している。
「宅地建物取引士は学生時代に取得したが、その御蔭で90年代後半という超就職難の時代に難なく就職が決まり、幅広い業務を経験させてもらえた。有資格者でなければ、ひたすら営業で擦り減って行くだけだったと思うと、資格があったのでいろいろな経験が出来たと思う」
男性は、いわゆる就職氷河期世代だろう。若いうちに資格を取っておいたことで就活のハードルを下げ、その後の人生も大きく開けたようだ。
なお、男性は「役に立たなかった資格」として「管理業務主任者」「マンション管理士」を挙げていた。曰く、「持ってて当たり前な上、難易度も低いため評価対象にすらならない。自分がマンション住まいなのでプライベートで知識が役に立つくらい、仕事が何もメリットない」と、自分にとってはメリットが薄かったことを明かした。