面接に呼んでいながらまともに面接しない、という会社は就活生を何だと思っているのだろう。東京都に住む40代後半の男性(設備・交通・運輸/正社員・職員/年収750万円)は、就職人気企業ランキングでいつも上位に入る大手総合商社の二次面接でこんな経験をしたという。
「応接室に6人位ずついましたが、いつまでたっても自分が呼ばれませんでした」
「1人でいると、若い就職担当者みたいな人が現れて面接室に呼ばれた」
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「名刺も渡されましたが……何だったのか」
いよいよ面接かと思いきや
「その時に言われたのは、『君は中小企業の方が向いているから頑張って』との話でした。名刺も渡されましたが、子会社を紹介してくれるわけでもなく、何だったのかと思います」
と事態は思わぬ方向へ。結局「その若い人だけ」が、形だけの面接を行ったという。そんなことなら、なぜ面接に呼ばれたのだろうか。男性は
「今は46歳なので、今だったら名刺を散々使っていたと思いますが、当時はショックで関わりたくないという気持ちと次を受けるので必死でした」
と若い頃の自分を憐れむように振り返る。さらに「当時紙で申し込むことが多かったので、すごい手間だったのを覚えています」と就活の苦労を思い出し、怒りを再燃させていた。