結構昔の話になるが、2003年に京楽というメーカーが『CR必殺仕事人激闘編』というパチンコをリリースしており、これがかなりお気に入りだった。
この台、色んな隠し要素があるんだけども、その中の一つに、待機状態でボタンを押すとスズメが飛ぶというものがある。そしてたまに、でっかいスズメが飛ぶこともあって、オカルト好きなおばちゃん客たちは、「このデカいスズメが飛ぶまでボタンを押しまくって、そこからお金を入れて遊ぶと当たりやすいのよ」と言っていたっけ。
僕はそういうのはあんまり気にしないタイプなので「そうなんですねえ」と流していたけど、まあオカルトとパチンコって相性がいいのか、それをやってる高齢者が当時結構いたものだ。
実際には大当たりの抽選になんら影響しない裏技というか。知ってても損も得もないムダなお遊び要素って、意外と今のパチンコ機種にも継承されているようだ。今日はそういったムダ知識を紹介していきたい。(文:松本ミゾレ)
知ってる人だけが試せるパチンコ・面白ムダポイント!
先般、2ちゃんねるに「誰かに話したいパチンコ豆知識」というスレッドがあり、これをキャリコネ編集部の中の人が発見して「松本これで記事書け」と言ってきた。なので僕も当該スレッドを流し見してみたんだけど、意外と想像していた以上に面白い小ネタが今のパチンコにも仕込まれていることが分かった。
ちょっと真偽を確かめてみて、実際ウラが取れたもの限定になるが、引用させていただきたい。
「海の『タッチして』はボタンでもいい」
まずはこれ。海というのは三洋の『海物語』シリーズの総称となり、パチンコホールの定番機種である。
最近は液晶付近にタッチセンサーを搭載している機種なんかも多いが、「タッチして」といきなり指示される演出が、今の『海物語』には搭載されている。が、意外とタッチした後に液晶に自分の指紋がつくのは嫌だという人もいるのが実情。
でもご安心。実は筐体下部に備え付けのボタンを押しても、タッチした扱いになる、というのがこの小ネタの全貌。ちなみにタッチしようとしまいと、内部では当たりか外れかの抽選は済んでいるので、結果は変わらない。
「連打は長押しでもいい」
いつの間にか、パチンコやパチスロではボタンを連打させる演出が横行することとなった。
一生懸命バシバシ叩いているユーザーもいるにはいるが、実はアレはボタン長押しでもデバイスが認識してくれるので、そっちのほうが疲れずに済むのである。
しかも内部的にはもう結果は決まっているため、そもそも何もしなくてもOKだったりする。連打をちゃんとしたほうが得するという台というのは現状なかなか存在しない。
「スキップ機能が望まれてるけど搭載していた当時は使ってる人が殆ど居なかった」
そしてこれ。スキップ機能というのは、演出スキップ機能のことである。長ったらしいリーチ演出を最後まで見るのが苦痛な人にとっては切望すべき機能だが、これを搭載していた機種は以前いくつか出ていた。
僕もパチンコホールの社員時代にお客さんが打っているのを見たことがあるが、釘が開いている状態だと保留も貯まりやすくなる。
するといちいち発生する演出をスキップ機能を駆使して意図的に飛ばすことで、回転効率がかなり上がるため、滅茶苦茶な数の玉が出てしまって店長が真っ青になっていたのが忘れられない。
「使っている人が居なかった」とあるが、僕が見た限り、半数近い人はスキップしまくっていたので、これは間違いとなる。今はリーチも長いし変動も長いから、このご時世だからこそ欲する機能だけども、実装は難しいだろうなぁ……。
自分だけが大当たりを察知できるムダ知識は今後もウケそう
昔はこうしたムダ知識が結構あったもので、まだ年間20兆円産業なんて言われていた時代には、パチンコ機種のムダ知識ポイントや、裏技みたいなものをまとめた書籍なんかも出版されていた。
僕も当時はパチンコホール側の人間だったので、そういう本を勉強のために買って読んでいたが、出玉に直結するようなガチの裏技は記載されていなかった。当たり前だけども。
むしろ「変動したときにハンドルが震えたら大当たり確定」とか、そういうレベルのものばかり掲載されていたのである。この、とにかく発生が確認できれば大当たりを察知できるというのは割と当時からお客さんにも受け入れられていたところ。
翻って現在は、ハンドルから空気が出れば大当たりとか、顔の付近に生ぬるい風が吹いてきたら当たりとか、ひっそりと自分にだけ分かるようにサブ液晶に変化があるとか。そういう、自分は分かるけど周りはあまり察知できない大当たり確定演出系のムダ知識が継承されている。
やっぱりパチンコって、ユーザーにしてみれば勝つことが一番の目的だから、その勝つためのきっかけを察知できる演出ってウケるんだなぁと思った次第だ。
パチンコをしないキャリコネニュースの読者さんには終始全く関係ない話をしてしまったけども、まあこういう記事は今後も300本ぐらいは出すつもりなので、諦めてこれからも読んでってください。