仕事面や子育て面では、男女によって役割に差が出ることが多い。今回はキャリコネニュースに寄せられた読者投稿の中から、妊娠・出産を経験した女性陣の声を紹介する。(文:コティマム)
キャリコネニュースではジェンダーギャップをテーマにしたアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/ZYVZFJ4M
上司から「時間に制限のある人には仕事は任せられない」
新潟県の40代女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員/年収400万円)は出産後、育児休暇を取得。職場復帰すると同時に、部署異動となった。
「復帰後1年は時短勤務と伝えていたのですが、異動先の上司に復帰当日に『時間に制限のある人には仕事は任せられない』と言われた」
また復帰前には子どもを保育園に入れられず、育休を延長せざるを得なかった。そのときも気になることがあった。
「夫に『数か月育児休暇を取得して欲しい』と頼んだが、『男だから休めない』と言われた」
正社員試験を受けたい!→「妊娠して能力が下がったから」ダメ
大阪府の20代女性(営業/正社員/年収500万円)は、「CMに毎日流れている大手企業の契約社員」だった。当時、社内で表彰もされており、「成績も悪くなかったと思っています」と振り返る。
女性が妊娠・出産後に職場復帰すると、社内の制度が「大きく変わっていた」という。これまで契約社員は契約満了を機に正社員試験が受けられたが、「毎年受けられる制度」に変更されていた。正社員になれるチャンスが増えたのだ。
「『正社員試験を受けたい』と言うと、『妊娠して能力が下がったから』と受けさせてもらえませんでした。産休、育休をもらったのも6か月。『何が能力が下がったんだ』と怒り、労働組合へ」
第三者を交えて話し合った結果、女性は受験できることになった。
「“ママでも働ける!ママに優しい!”と企業でうたっているので、世間に出ると困ると思ったのか、受験させてもらえることに。『このことは内々』にとのことでしたが、私だけ落ちていました。他の後輩や成績も悪い人たちが受かり、『あの時訴えれば』と後悔しています」
女性は「女性だから、妊婦だから、と差別されるのはうんざりです」と綴っている。