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【特集】2022年のバイク事情 第21回 【兵庫編】ライダー約1,000人に聞いた、おすすめのツーリングスポット5選

2022年05月24日 15:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
コロナ禍では“密を防げる移動手段”としてバイクの人気が高まりました。新たに免許を取って乗る人だけでなく、若い頃に乗っていた中高年のリターンライダーもずいぶん増えたようです。



2022年のゴールデンウィークは3年ぶりに行動制限のない大型連休となり、行楽地は多くの観光客で賑わいましたが、気兼ねすることなく遠距離のツーリングを楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。感染状況によっては再び行動制限が求められる可能性もありますので、感染予防を心がけつつ、ツーリングを楽しみたいものですね。



今回から、マイナビ会員の1,000人のライダーがおすすめする各地のツーリングスポット5選を連載でご紹介。今回は兵庫編です。

【1】六甲山



関西のワインディングといえば有名なのが「六甲山」。80~90年代は多くの走り屋たちが集まり、有名なバイクマンガの登場人物が腕を磨いた峠道としてもおなじみですね。実際、ここから多くのレジェンド・プロライダーも輩出しています。「六甲山」にはたくさんのツイスティ・ロードだけでなく、博物館や牧場、ロープウェイなどの観光名所も多数あります。大阪や神戸、淡路島まで見渡せる夜景の美しいスポットとしても知られています。


「六甲山」は複数のヘアピンコーナーを駆け上る「表六甲」、走りやすい森林の道が特長的な「裏六甲」、山頂付近を東西に渡る「西六甲」の3つのドライブウェイに分類されます。どこもコーナリングが大好きなライダーにとっては最高のワインディングですが、土日祝日はバイクの通行が禁止されている区間も多いため注意も必要です。

【2】明石海峡大橋



兵庫県垂水区と淡路島を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道の一部にある「明石海峡大橋」は、全長3,911m、吊橋の規模を示す2本の主塔間は1,991mにも及ぶ長大な吊橋です。残念ながら2022年には世界で2位になってしまいましたが、1998年の開通以降、かつては世界最長の吊橋でした。ここでは普段は通れない橋の内部や、海上約300mという主塔の頂上から360度のパノラマを体験できるツアーも定期的に開催されています。橋の上まで登れるツアーは世界でも珍しいそうですよ。


「明石海峡大橋」には「パールブリッジ」という愛称があり、東京の「レインボーブリッジ」や横浜の「ベイブリッジ」同様に夜間はライトアップされます。季節や行事、時間帯によってレインボーカラーをはじめ、31パターンの特別なカラー・イルミネーションを見ることができます。これだけ大きな吊橋がライトアップされた姿が大迫力なのは間違いありませんね。

【3】淡路島



「明石海峡大橋」を渡った先にある「淡路島」は瀬戸内海で最大の島。そのため、見どころも満載です。島の北側にある「絵島」は国生み神話に登場する「オノコロ島」伝承地のひとつ。ほかにも「伊弉諾(いざなぎ)神宮」など、日本神話にゆかりの名所が多数あります。温泉も豊富で、洲本城近くの「洲本温泉」や「南あわじ温泉郷」など名湯が楽しめるでしょう。また、徳島県につながる「大鳴門橋」付近では、世界三大潮流の「鳴門の渦潮」が満潮時と干潮時に発生します。


自然も多く残り、活発な潮の流れを持つ海に囲まれた「淡路島」は、かつては御食国(みけつくに)として皇室・朝廷に海産物や水を納めてきたほどの食材の宝庫。間違いなくグルメなライダーを満足させるでしょう。期間限定の「生しらす」や、淡路島特産の玉ねぎや淡路牛と淡路米を使った「淡路島牛丼」も人気があるようです。


【4】有馬街道



「有馬街道」は「有馬温泉」を中心に北と東西に走る街道で、かつては「天王谷越」と呼ばれた非常に危険な難所だったそうです。道路が整備された現在でも、神戸から天王谷川沿いに北上する国道428号線を含めた道はアップダウンや急カーブもあり、走るのが大好きなバイク乗りにとっては楽しいコース。そのまま国道428号線を北上すれば「六甲山」と並ぶワインディングの「岩谷峠」に向かいますが、温泉好きならやはり「有馬温泉」でしょう。


「有馬温泉」は豊臣秀吉に愛された名湯として有名ですが、その歴史はさらに古く、日本書紀に記録されていた日本三古湯のひとつといわれています。一般的な温泉地のような火山が周辺にはなく、どのように源泉が生まれているのか謎でしたが、近年になって600万年以上も前の海水が湧き出しているという説も出ているそうです。

【5】ハーバーランド



2022年に30周年を迎えた「神戸ハーバーランド」は兵庫でも屈指の観光スポットです。ショッピングやグルメ、さまざまなアミューズメント施設が充実し、高層建造物や独特のモニュメント、大きな観覧車、クルーズ船など「横浜みなとみらい」にも似た都会的なウォーターフロントの景観は、美しい夜景も見ることができるでしょう。


その横にある「メリケンパーク」も夜景の撮影ポイントや、ナイトツーリングに人気のスポットです。ここには1995年の阪神淡路大震災で被災した「メリケン波止場」の被災部一部を保存した「神戸港震災メモリアルパーク」もあります。

そのほか、おすすめのツーリングスポット



紹介した5つのおすすめツーリングスポットは県の南部に集中しましたが、県央や北部にも多くの魅力的な観光地がたくさんあります。北部・日本海近くの空の駅「余部鉄橋」は旧軌道を歩くことができ、高さ40mの展望台から眺める日本海も絶景で、鉄道ファンを中心に人気のスポットです。開湯1300年以上の歴史をもつ関西有数の温泉街「城崎温泉」も有名ですね。



県の中央部には、“日本のマチュピチュ”や“天空の城”ともいわれた「竹田城跡」があります。タイミングがよければ、見事な雲海が見られるようです。また、カワサキ乗りにとって「明石」は聖地。コロナ禍の前は、カワサキユーザー会員向けに工場内のオートバイ製造ラインなどの見学会も行われていました。こちらも再開すると嬉しいですね。

まとめ



兵庫県は北風が吹き付ける日本海、南に穏やかな瀬戸内海と、本州では唯一、二つの海に面した県です。県央には山間部もあり、同じ県内でも多様な気候を持っているため、海水浴からスキーに温泉など、四季を通じてあらゆるレジャーが楽しめます。神戸周辺の大都市から農村、離島までさまざまな地域があり、兵庫県は日本の縮図といわれるほどだそうです。



ベテランバイク乗りなら誰もが知っている「六甲山」などのワインディングはもちろん、近未来的なウォーターフロントの夜景を望むナイトツーリング、淡路島一周のグルメツアーや、姫路城をはじめとした城めぐりなど、遠くから訪れるライダーがどこに行こうかと迷ってしまうほど、兵庫県は魅力でいっぱいです。


調査時期: 2022年4月7日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 1,000人

調査方法: インターネットログイン式アンケート(フォルサ)