全国や世界規模で展開する会社につきものの「転勤」。だが、100%納得して受ける人はどれだけいるだろう。キャリコネニュースで「転勤が不満」だった経験談を募集したところ、広島県の40代男性(技能工・設備・交通・運輸/年収350万円)が
「転勤の多い会社で、嫌だけど諦めていたのですが、その時の転勤だけは忘れられません」
と驚きのエピソードを明かしてくれた。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「転勤が不満だった人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/J3WGRN3Y
「会社に壮大なドッキリを仕掛けられた気分になり……」
男性は、当時勤めていた会社で「福岡から名古屋への転勤」を、わずか2週間前に内示されたという。住む場所や働く先が大きく変わるというのに、準備期間が少なすぎることは明らかだ。男性は「2週間以内に引っ越しの準備と引継ぎを終えなければならず、とても大変」だったと振り返る。
それでも、転勤を受け入れなんとか異動先の職場で働きだした男性は、そこで衝撃の事実を知った。
「なんと、私の上司、同僚、転勤先の社員まで、私に転勤の内示が出される2か月前には転勤になることを知っていて、会社の命令で黙っていたのです」
つまり自分だけが転勤をいきなり知って苦労していたという状況だ。事情としては、名古屋で欠員が出たため「代わりに誰が来るのか」と問われた本社が、男性が穴埋めとして配属されることを漏らしてしまい「それが広まっていた」という。男性は
「転勤後にこの事を知って、会社に壮大なドッキリを仕掛けられた気分になり、モチベーションが一気に下がって、本気で転職を考えるようになりました」
と当時の苦い思いを振り返った。最後に内部事情として
「この会社、以前は転勤の2か月前には内示を出していたようですが、転勤を早めに知らせると『その間に転職活動をする者や退職する者が後を絶たなかったため、いきなり知らせるようになった』と人事に聞いたことがあります」
と明かした。こんな騙し討ちのような仕打ちをされれば、却って信頼関係を損ねてしまうだろう。男性がその後転職したのは無理もない。