トップへ

井ノ原快彦、池井戸潤原作『連続ドラマW シャイロックの子供たち』主演に

2022年05月23日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

井ノ原快彦

 池井戸潤の原作小説をドラマ化する『連続ドラマW シャイロックの子供たち』の主演を井ノ原快彦が務めることが決定した。


【写真】『シャイロックの子供たち』池井戸潤(文春文庫刊)


 銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを描く本作。物語の舞台となる東京第一銀行長原支店は、中小零細企業が主な取引先の小さな店舗。出世街道を外れた課長代理・西木雅博をはじめ、家族を支える真面目な女性行員、エリートで策略家の支店長、業績のためにはパワハラも辞さない副支店長、業務課のエースなど、個性豊かで一癖ある行員たちが皆それぞれの事情や葛藤を抱えながら働いていた。ある日、長原支店で100万円の現金紛失事件が発生する。女性行員が犯人として疑われるが、紛失事件を追っていたはずの西木が突然、失踪してしまう。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。やがて現金紛失事件の裏に隠された“不正”が明らかに。西木が姿を消した驚きの真相とは。


 WOWOWでは、『連続ドラマW 空飛ぶタイヤ』(2009年)、『連続ドラマW 下町ロケット』(2011年)、『連続ドラマW 株価暴落』(2014年)など、数々の池井戸原作ドラマを放送。今回、鈴木浩介監督と脚本を前川洋一が務め、『連続ドラマW アキラとあきら』(2017年)、『連続ドラマW 鉄の骨』(2020年)に続いて再び池井戸作品でタッグを組むこととなる。


 池井戸作品への出演、WOWOWの連続ドラマWへの出演が初となる井ノ原が演じる西木雅博は、出世コースを外れるが、部下からの信頼が厚い銀行員。現金紛失事件が発生し、自らの部下である女性行員が疑われると、真犯人を密かに追い始める。しかし、事件を追っていたはずの西木が突然、失踪してしまう。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。やがて現金紛失事件の裏に隠された“不正”が明らかに。果たして、西木が失踪した驚きの真相とは……。以前から池井戸作品に興味を抱いていたという井ノ原は、本作への出演について「池井戸さんの作品に主演することの重みを感じております。そして、西木という男が作品の中でどう輝いていくのか、今からワクワクしています」と意気込みを語っている。


■コメント
・井ノ原快彦(主演・西木雅博役)


この度『連続ドラマW シャイロックの子供たち』に主演させていただくことになりました。西木雅博役の井ノ原快彦です。以前から、池井戸潤さんの作品に興味を抱いておりましたので、非常にテンションが上がっております。また、池井戸さんの作品に主演することの重みを感じております。そして、西木という男が作品の中でどう輝いていくのか、今からワクワクしています。銀行が舞台のお話です。人間の欲、愛憎渦巻く中、西木という男がどう立ち回っていくのか。僕は脚本を読んだ時、とにかく読む手が止まりませんでした。脚本を読んで、すぐにもう一度読んで、次に声に出して最終回まであっという間にやり終えてしまったくらいとにかくのめり込みました。いろいろ大変な世の中ではありますが、エンターテイメントとして素晴らしい作品です。そして、僕が演じる西木という役は緊張感の中にも、ふわっとしたあたたかさのある人だと思います。安心して『シャイロックの子供たち』の沼にハマってください。どうぞご期待ください!


・池井戸潤(原作者)


『シャイロックの子供たち』は、私の作品中、もっとも映像化が難しいだろう一冊です。果たしてこの事件の真相とはいかなるものなのか? 挑む謎は同じでも、その真相は手がける映像クリエイターが自らの手で解き明かすしかない――そんな小説です。果たしてWOWOWのこのドラマでは、どんな真相を用意されているのでしょう。主演の井ノ原快彦さんが難役である西木をどう演じるのか、いまから楽しみでなりません。


・青木泰憲(プロデューサー)


『シャイロックの子供たち』は、以前から映像化したいと考えていた小説です。池井戸さんの小説は『空飛ぶタイヤ』、『アキラとあきら』など、これまでに5作品を連続ドラマ化してきましたが、そのどの小説よりも『シャイロックの子供たち』の映像化は難しく、なかなか進まずにおりました。今回ようやく突破口がみえて連続ドラマ化させて頂くこととなり、早く皆様にお届けしたいという気持ちで胸が高鳴っています。これまで映像化した5作品よりも、ミステリー色が強い作品になると思います。果たしてどのような結末を迎えるのか、最後までお楽しみください。


(リアルサウンド編集部)