Door Detection(ドア検出)は、目の不自由な人が初めて訪れる場所でもドアを検出し、ドアまでの距離や状態(開いているか閉じているか、ドアの開閉の仕組み、ノブやハンドルの有無など)を把握するのを支援する。店名や部屋番号、バリアフリーマークなど、ドア周辺のサインやシンボルも読み取って伝える。LiDARスキャナーを搭載したiPhoneおよびiPadで、「拡大鏡 (Magnifier)」から利用できるようになる。
Apple Watch Mirroringによって、音声コントロールやスイッチコントロールといったiPhoneのアクセシビリティ機能を使って、iPhoneからApple Watchを操作できるようになる。小さな画面の操作が困難な人を含めて、血中酸素測定や心拍計、「マインドフルネス」といったヘルス/ウェルネス機能を備えたApple Watchを活用するのをサポートする。Apple Watch Series 6以降で利用可能になる。
Live Captionsは、ビデオ通話などの音声を認識してリアルタイムでキャプション表示する機能。ベータ機能として英語(US、カナダ)から、iPhone(iPhone 11以降)、iPad(A12 Bionic以上を搭載する機種)、Mac(Apple Silicon搭載機種)で利用できるようになる。
ほかにも、1つのゲーム操作に2つのゲームコントローラを接続してゲームプレイを手伝えるようにする「Buddy Controller」、Siriがリクエストに応えるまでの待ち時間を調整する「Siri Pause Time」、音声で1文字ずつスペルを入力できる「Voice Control Spelling Mode」、ユーザーの環境特有の音を認識する音声認識のカスタマイズなどの提供を予定している。(Yoichi Yamashita)