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子どもの登校を玄関先で見送る猫 見つめる表情は「ザ・保護者」

2022年05月15日 07:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

子どもの登校を玄関先で見送る猫 見つめる表情は「ザ・保護者」

 ペットを飼っていると、飼い主家族が学校や職場、買い物などで外出するということを生活の中で覚えるようです。中には玄関先までお見送りに来たり、逆に帰宅時お出迎えしてくれる子も。


 飼い主さんに抱っこされ、凛々しい顔をしているのは、女の子猫のトラキチちゃん。登校する飼い主さんのお子さんを玄関先で見送っているのですが、その表情はすっかり保護者のよう。


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 飼い主さんに話をうかがうと、登校するお子さんのお見送りを始めたのは2年ほど前のこと。「完全に家猫ですので、最初は外の空気を吸わせるためみたいな目的で、毎朝抱っこして玄関先で見送る状態でした」と、きっかけについて語ってくれました。


 家猫の場合でも、外の様子を見せるため、抱っこして庭先を回る「抱っこ散歩」をするご家庭は少なくありません。最初は、それをする良いタイミングとして、お子さんの登校時を選んでいたのですね。


 このパターンが定着してくると、トラキチちゃんはお子さんの登校が抱っこ散歩の時間だと理解するように。「最近は、どんなに寝ていても娘の足音とランドセルを閉める音が分かるみたいで、出発の準備が始まると玄関へ移動し、ちょこんと座っています」とのこと。


 その後、飼い主さんご夫妻のどちらかに抱かれて、お子さんの登校風景を見守っているというトラキチちゃん。


 「我が子たちにとってはいつもの光景で特段変わった反応はしませんが、登校班が来るまで、階段の上から見え隠れする娘の姿をいつもツイートのような真剣な表情で見ています」


 登校班に合流すると、お子さんが手を振ってお見送りは終了。「その時点から周りの草木や鳥の声に意識がシフトチェンジするんです」と飼い主さん。どうやらトラキチちゃん、お子さんが無事に登校していくかを保護者目線で気にかけているみたいですね。


 お子さんが学校に向かってからは、草木の匂いなどを抱っこされたままで堪能し、家の中に戻るのだとか。庭に出るのも楽しみなのでしょうけど、それよりもまず、お子さんがちゃんと登校するかを確かめたいという気持ちが強いのかもしれませんね。


 ペットはお子さんが小さいご家庭の場合、お兄さんやお姉さんのように振る舞う場合があるといいます。普段は違っても、お子さんが登校する時に関しては、ご両親と一緒に家を預かる側として「いってらっしゃい。気を付けるのよ」と、気を引き締めているのかもしれませんね。



<記事化協力>
まっちゃんまっちゃんさん(@t_matsu619)


(咲村珠樹)