建設業界は人手不足が問題となっているが、きちんとした労働条件や待遇なら、人材はもっと定着するのではないだろうか。建築・土木技術職として働く20代前半の男性(長崎県)は、キャリコネニュースにブラックな建設会社での悲惨な体験を語ってくれた。(文:コティマム)
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「休日出勤したのを休んだ事にされた」
男性は現在、建設業界で働いている。以前も同じ建設業の別会社で働いていたが、その職場がブラックだった。
「現在も前職も建設業だったが、前職時代は特殊な社内ルールがあった。例えば土木部、営業部、総務部等の部署は定時17時だったのに対し、自分が所属していた建築部は定時が20時。20時を過ぎたら夕食代は経費で会社から出すのに建築部は無し」
謎の部署格差があった上に、勤務日数などもあやふやだったという。
「出勤表はExcelに入力しプリントアウトしてFAXで会社に送るのだが、後日に会社から電話が来て休日出勤したのを休んだ事にされた」
転職したら「天国に思える」
また男性は、いつ倒れてもおかしくない長時間労働も強いられていた。
「22時まで残業していたら、『次の日は別の現場だから』と言われ、その日は家に帰り風呂に入って着替えてから23時に家を出て、朝の6時まで不眠で移動した」
退職を決意した男性は、有給休暇が6日ほど残っていたが「有給消化してから退職のはずなのに、退職月の給料は4万円程度」だったという。
男性は同じ建設業界で転職。現在は年収400万円になり、「給料も前職と比べたらアップしたし残業も1時間程度だから現職が天国に思える」と満足している。