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長坂常率いるスキーマ建築計画、尾道で築110年の建物の改修プロジェクトを始動

2022年05月14日 14:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

©️ スキーマ建築計画
長坂常率いるスキーマ建築計画が、広島県尾道市の山手地域に位置する築110年以上の建物を改修するプロジェクトを始動した。9月末にオープニングを予定しており、6月30日23時までクラウドファンディングサイト「レディーフォー(READYFOR)」で支援を受け付けている。

 改修プロジェクトは、高齢化に伴う人口減少をはじめとする山手地域が抱える課題を実感した長坂の「建物だけではなく、心から大切にしたいと感じたこの美しい尾道の風景を、このままでは残していくことができない」という思いから始動。改修後は、世界中から訪れるクリエイターが中長期的に滞在することができるアーティスト・イン・レジデンスとしての活用を予定している。工事の詳細は、オープンソースとして共有。他の地域での今後の工事の参考情報として、同プロジェクトに要した人数や日数などを公開する。完成後の建物名には、日蘭国交樹立400年を記念して、2010年に東京で開催された展示「LLOVE」のコンセプトを引き継いで「LLOVE HOUSE」を採用。同展のコンセプトを考案したスザンヌ・オクセナール(Suzanne Oxenaar)も含めてLLOVE HOUSEでのプログラムを検討し、現地の管理・運営は建築デザイン事務所 studio basketが行っていくという。
 支援金は1万円、3万円、10万円、30万円、100万円、200万円から選択可能。リターンとしてオープニングレセプションへの招待、LLOVE HOUSEからの情報発信、元スタッフ 石橋佑季が手掛けたイラストTシャツなどを用意している。

■レディーフォー:クラウドファンディングサイト