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マドンナ、自身の身体をモデルにしたNFTアートを発表 蝶や木を出産するシーンが物議に

2022年05月13日 11:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

自身の身体をモデルにしたNFTアートを発表したマドンナ(画像は『Madonna 2022年5月1日付Instagram「Last night was so」』のスクリーンショット)
マドンナ(63)が、自身の身体をモデルにしたNFTアートを発表した。デジタルアーティストのビープル(Beeple)とのコラボによる3作品は、一糸纏わぬマドンナが蝶や木などを出産する姿を描いたものだ。映像があまりにも生々しいことからSNSで「気持ち悪い」といった声があがったものの、マドンナは「私は芸術と創造性を生んでいる」と主張している。

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マドンナが“ビープル”の異名で知られるデジタルアーティスト、マイケル・ジョセフ・ウインクルマン氏とタッグを組んだNFTアートを発表した。

NFT(Non-Fungible Token)とは「偽造が出来ない、唯一無二」という意味を持つ「非代替性トークン」のことだ。NFTの技術によってデジタルコンテンツのコピーが不可能になり、取引は仮想通過に使うブロックチェーン上でのみ行われる。デジタルアートに紐づくNFTを発行することで、所有権を証明できるというものだ。

マドンナとビープルが制作したのは、『Mother of Creation(創造の母)』と題した3つのデジタルアートだ。作品は競売にかけられ、その収益は世界中の母親を支援する3つのチャリティ組織に寄付される。

公式ウェブサイト『MOTHER OF CREATION』では、デジタルアートのマドンナがフルヌードで蝶や木や昆虫などを出産するシーンやマドンナの女性器の3Dモデルなどが公開されているが、一部生々しい部分があるため閲覧には注意が必要だ。

当初マドンナは声明を発表し、作品について「創造というコンセプトにおいて、女性器を通して子供が誕生するだけではなく、アーティストが創造性を生み出す方法についても調査したかった」と説明した。

そして「すべての作品は、3Dスキャンで構想された」と自身の身体をデジタルスキャンしたことを明かした。

しかしその映像があまりにも生々しく奇妙であったことから、SNSでは議論を巻き起こす結果となった。

「なんてこと。すごく気持ち悪い。邪悪な世界だわ。」
「こんなもの、誰も求めてないよ。」
「地球から出て行ってくれ。」
「怖いけど、面白いかも。」


マドンナは現地時間11日に自身のInstagramで、ビープルと対談する動画を公開。作品に対するビジョンや、お互いが描きたかったものについて語り合う様子を伝えた。


マドンナは作品について「私は太古の昔から女性がしてきたこと、つまり出産をしているのよ」と言い、「でも、より実存的なレベルで私は芸術と創造性を生んでいる。これらがなければ、私達は失われてしまうのよ」と説明し、こう加えた。

「女性である私の人生の旅路は木のようなもの。小さな種から始まり、常に大地による力に抵抗している。果てしない重力の中でね。」



画像は『Madonna 2022年5月1日付Instagram「Last night was so」、2022年5月11日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)