新入社員を大量に採用しても半数も残らないような会社では、「新人を使い捨てる」ことしか考えていないのでは?と疑いたくなる。東京都に住む50代前半の女性(事務・管理)が、キャリコネニュースの「新入社員が定着しない職場」をテーマにしたアンケートに、かつての辛い経験を明かしてくれた。
女性は「もう何十年も前に新卒で入った会社で、営業に配属」されたという。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA
出勤したら大声で「暑い寒いを言うな」「自分には向いてないと言うな」と社訓を言う
女性の新卒時代ということは、恐らく30年数年前のことだろう。平成に入ったばかりで「コンプライアンス」という言葉も意識もなく、酷いところではただ根性論で働かされた時代だ。案の定、女性の投稿からは当時の過酷さが垣間見えた。
「出勤したらまず『暑い寒いを言うな』『自分には向いてないと言うな』など社訓を大声で早口で言います」
「ロールプレイングをして一般のお宅に飛び込み営業。1本も売れないと帰社後、上司に責められ、何時間も残業代もつかないのにロールプレイング」
営業職では、ロールプレイング形式で実際の役割を演じながら仕事を学ぶことがある。しかしそれを仕事終わりに懲罰的にやらされるとは。しかも、
「3日間売れないと自分の名札は『給与ドロボー』の札に変わります」
というからメンタルをも破壊してくる地獄だ。女性は結局、
「同期24人採用されて1年間勤めた私は他に3人しか残っておらずそこで辞めました」
と結果を報告してくれた。