大学受験では誰しも、苦しく辛い体験をするだろう。静岡県で暮らす20代前半の男性(事務・管理/年収300万円)は、
「偏差値50のあまり賢いとはいえない進学校に通っていた」
と受験期の思い出を振り返る。(文:草茅葉菜)
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「お前は点は取れてるけど、実力は俺と同じくらい」
男性の高校では国公立大学に行ける人が200人中10人もおらず、ほとんどが私立大学や専門学校に進学していた。そんな中、男性は「よい先生に出会えたこともあり静岡県立大学に合格できた」という。しかし、そこに至るまでの苦労は「勉強」以外のことも含まれていた。
「大変だったことは、周りの友だちだと思っていた人からやっかみを受けたことだ。わたしは順調に成績が伸びていったが、周りの人は必ずしもそうではなかった」
男性は、周囲から
「おれは地頭が良いけど、お前は悪い」
「お前は点は取れてるけど、実力は俺と同じくらい」
などと心無い発言をぶつけられたのだった。
「ただでさえ受験勉強がストレスなところに、嫉妬心から意地悪なことを言われて、精神的に非常に辛かった」「自分の努力を踏み躙られているようで屈辱だった」
と男性は今も忘れない苦い思いを吐露した。しかし男性は結果的に
「私は偏差値40台から公立大学に合格し、その彼は見事不合格だったので、その時ほど気分爽快だったことはない」
と留飲を下げた当時を振り返った。