旅行者必見!の情報が飛び込んできた。今年10月14日(金)~10月27日(木)に利用できる「鉄道開業150年記念JR東日本パス」が、ともかく「オトクすぎる」のだ。(文:昼間たかし)
青森往復だけでもモトがとれる
この「パス」のヤバさを見ていこう。
最大のポイントがその価格だ。2万2150円で買えるのに、JR東日本エリアであれば新幹線や特急列車(自由席)も乗り放題。あらかじめ座席の指定を受ければ、普通車指定席も4回まで利用できるという。
新幹線を使って東京駅から青森駅まで行くと、片道1万7670円(往復3万5340円)となる。つまり、単に東京・青森を往復しただけでもモトが取れる計算だ。
そして、JR東日本を使えるだけでも十分便利なのだが、ほかに7社の青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道、北越急行、伊豆急行、富士山麓電気鉄道(富士急行線)、えちごトキめき鉄道(新井?直江津間のみ)も乗り放題となっている。
こういうきっぷを見ると、血が騒ぐのが「乗り鉄」である。3日間でどこまで乗り潰すことができるか、心血を注いでみたくもなる。
試しに、東京から太平洋岸の在来線を乗り継いで、大湊(東京から一番遠い青森の駅)を目指すルートを考えてみよう。
時刻表を検索すると、7時53分東京発の仙台行き特急「ひたち」に乗車して、その日の22時37分に宮古駅に到着。大湊駅には翌11時13分に着く。ここまでで19710円だ。なお、その日の14時13分に大湊駅を出発すれば、日本海側をぐるりと回って翌日の22時12分に東京駅に戻ってくることができる。復路は2万970円となる。ひたすら汽車に揺られるまたとない機会だ。ただ、ほぼ10?20分間隔で乗り換えする3日間になる。これで大満足できるのは、よっぽどの乗り鉄だろうが……。
ただ、このパス、普段は行かないような遠隔地に新幹線で行き、そこから在来線でぶらり2泊3日の旅行をするだけで十分モトがとれる。鉄道ファンはもとより、普段は車や飛行機だけど、久々に電車旅を楽しみたいという人には絶好のチャンスだ。詳細は未発表だが、レンタカーなどの利用特典もあるという。
利用期間は、2022年10月14日(金)~10月27日(木)で、販売は「えきねっと」(ウェブサイト)だけ。販売開始は利用日の1カ月前からとのこと。あなたが考える最高のプランは?