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妊娠23週で誕生 手の大きさが父の親指の爪と同じだった女児、来月で1歳に(英)

2022年05月11日 06:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

父の親指の爪と同じ大きさの女児の手(画像は『Metro 2022年5月8日付「‘Miracle’ tiny baby born at just 23 weeks had hands the size of her dad’s fingernail」(Picture: Katie Hampson / SWNS)』のスクリーンショット)
妊娠23週で誕生し「生存率25%」と言われた女児が、来月17日で1歳になる。女児は誕生時、手の大きさが父の親指の爪と同じくらい小さかったそうで、このほど女児の母が妊娠、出産、そして“奇跡の子”と呼ぶ娘の現在の様子について語った。『Metro』などが伝えている。

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英グレーターマンチェスターのロッチデールに住むケイティー・ハンプソンさん(Katie Hampson、27)は昨年6月17日、ロイヤル・オールダム病院で夫ロブさん(Rob、32)との間に次女エリシーちゃん(Elisie)を出産した。

エリシーちゃんは予定日よりも17週早い妊娠23週で誕生し、出生時の体重は737グラム(1ポンド10オンス)と平均体重の4分の1にも満たなかった。

「妊娠初期から体に異常があり、出産までは心が休まらなかった」と語るケイティさんは、エリシーちゃんを妊娠してからの揺れる気持ちをこのように語った。

「エリシーの妊娠が分かったのは昨年2月のことでした。しかし数週間後から毎日のように酷い出血があり、妊娠8週の時に子宮と胎盤の間に血液が溜まってしまう『絨毛膜下血腫』と診断されました。」

「医師には『胎児への影響を考えると、妊娠16週に入る前に薬を使うことはできない。ただ出血は妊娠初期で収まることが多いので安静にしているように』と言われました。」

「それでも出血は止まることはなく、私は妊娠を楽しむことなど到底できませんでした。妊娠22週で入院しましたが、『もしかしたら赤ちゃんは死んでしまうのではないか』と不安でたまりませんでした。」

さらにケイティさんは、分娩前に胎盤がはがれてしまう胎盤早期剥離を起こし、分娩自体も決して楽ではなかったことを明かし、エリシーちゃんの誕生後について次のように話している。

「妊娠23週で誕生した娘は本当に小さくて、皮膚の中が透けて見えました。医師に『生存率は25%』と言われ、ショックと不安で吐き気がしたほどです。」

「エリシーの体の大きさはロブの手のひらと同じくらいで、手は彼の指の爪ほどしかなかったのです。ただまつ毛も手足の指もちゃんとあって、まる小さなお人形のようでした。」

「誕生後の数週間は全く先が読めず、新生児集中治療室の看護師でさえ『最もトラウマだったケースの1つ』と言っていました。赤ちゃんの誕生は祝福されるものですが、エリシーがあまりにも早産で小さく誕生したため、『おめでとう』と言わない人さえいたほどです。私たちはとにかく祈るしかなかったのです。」


幸いなことにエリシーちゃんは、両親の必死の祈りと病院の手厚いケアによりなんとか山を乗り越えた。新生児集中治療室で約70日間、人工呼吸器の装着を余儀なくされたものの、誕生から4か月半後の10月30日に退院している。

そんなエリシーちゃんの生後10か月の体重は6066グラム(13ポンド6オンス)と誕生時の約8倍で、生後3か月の平均値に達している。


ケイティさんはインタビューの最後に、病院の医師やスタッフに感謝し、来月17日に1歳の誕生日を迎えるエリシーちゃんを“奇跡の子”と呼び、その生命力を称えた。

画像は『Metro 2022年5月8日付「‘Miracle’ tiny baby born at just 23 weeks had hands the size of her dad’s fingernail」(Picture: Katie Hampson / SWNS)(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)