"足るを知る"生き方を考える、北原徹が新雑誌「This」を創刊

元「ポパイ（POPEYE）」の副編集長 北原徹が代表を務めるPLEASEが、新雑誌「This」を創刊する。丁寧に大切に生きることや身の丈についてなど「足るを知る」ような生き方を読者とともに考えることを目的としており、5月15日発売の創刊号ではレースを特集。価格は税込770円で、全国の書店やアマゾンなどで取り扱う。

　北原はThisについて、レイモンド・カーヴァー（Raymond Carver）の小説「ささやかだけれど、役に立つこと（A Small, Good Thing）」を引用し、「大きく役に立つわけではないけど、せめて自分くらいの小さい存在には役に立つ一冊にしたい」と説明している。雑誌のタイトルには、身近な対象に対して使う言葉であり、英単語では最初に習う親近感のある言葉「This」を選んだ。春と秋のタームを守りつつ、不定期で発行する予定だという。
　創刊号ではアンティーク・レース鑑定家のダイアン・クライス（Diane Claeys）のコレクションを紹介し、レースの文化について特集。このほか、レース工場の見学や絞り染め、ネルドリップ珈琲の魅力、1人で切り盛りする焼き菓子店、失語症について取り上げるという。また、発売日の5月15日から29日まで、「ギンザ シックス（GINZA SIX）」の銀座蔦屋書店で創刊フェアを開催。ダイアン・クライスのコレクションの一部とともに同誌を紹介する。