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営業に疲弊した人々「電話での教材販売。なんか少し騙しているような感じがしてきて……」

2022年05月09日 06:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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肉体的にも精神的にも辛いことが続けば、「この仕事は二度とやりたくない」と感じてしまうこともあるだろう。キャリコネニュースが実施するアンケートの回答には、営業職の経験者から「こんな仕事もう嫌!」という叫びに満ちた体験談が多数寄せられている。(文:草茅葉菜)

「自分が本当にいいと思うものでないとやはり薦められない」

東京都の30代男性は、今の仕事である「ルートセールス」をもうやりたくないという。既存客を訪問するルートセールスは「飛び込み営業」に比べて精神的に楽なイメージもあるが、男性は

「休憩時間なしで7~20時までぶっ通しです。運転も速度超過しないと間に合わないレベルなので危ないです」

と、業務の過酷さを明かした。つまり1日14時間という過重労働で、事故の危険とも隣り合わせ。もうやりたくないのも頷ける。ただこれは、仕事そのものより無理な人員配置をしている会社が問題ではないだろうか。

また、「人見知りの性格の私にとっては挑戦」だと思って営業の仕事を始めたという東京都の20代女性は、

「周りがとてもきつくてやる気なくなった」

と挫折した過去を綴る。周囲の性格のきつさが、女性のやる気をはるかに上回っていたのだろう。

さらに東京都の50代女性は、「電話での教材販売」に嫌気がさしてしまったようだ。「電話口に出られた方の冷たい対応」はもちろんのこと、

「熱心に聞いてくれる方が買う気になった所でこちらは上司に代わるので、なんか少し騙しているような感じがしてきてすぐに辞めてしまった」

と当時の胸中を明かした。女性は「自分が本当にいいと思うものでないとやはり薦められないので、もう二度とやりたくない」と自分の心に嘘をつきたくない様子だ。