給料は上がらない、のに物価がどんどん高くなっている今日この頃。あとちょっと収入を増やしたい……というところで思いつくのが副業だ。しかし、たいていの会社は「副業禁止」なのが痛いところ……。
今回、キャリコネニュースのインタビューに答えてくれた関西在住の30代男性は、中国から個人輸入した商品をメルカリで売って稼いでいるという。「副業がバレたら深夜勤務のある部署に飛ばされます。現に後輩はバレてしまって……」と、発覚の危険に晒されながらも励んでいるという、サラリーマンの小遣い稼ぎの実態とは?(取材・文:昼間たかし)
バレても構わない?
――会社員だと、確定申告で副業がバレてしまう危険が高いと思うんですが。
「幸いにも、今のところは確定申告ではバレない程度での売上です。勉強不足でバレてしまわないか不安はありましたが……」
――中国から商品を仕入れてメルカリなどで転売しているということですが。中国のサイトでデジタルガジェットや雑貨を仕入れているのですか?
「そうです。アリエクスプレスを利用して個人輸入しております。もちろん扱ってるのは正規品だけです」
――最近はメルカリだけでなく、独自にサイトを立ち上げて手広くやっている個人もいるビジネスですよね。ライバルが多いだけに売れる商品を見極めが難しいのでは。
「いまだに難しいですね。ただ、スマホケースやBTS系の商品は売れやすいなと思っています」
実際、いくら稼いでる?
――ちなみに月の売上は?
「その月によりますが、1万円から2万円前後です」
――本業のほうはどのような状況でしょう。
「現在は交通系グループで、主に駅構内の販売を扱う企業に勤務しています。給与は月22万、手取17万ぐらいです」
――それですと、月に数万円の小遣い稼ぎは嬉しいですね。それがバレてしまった後輩はいったいなにを?
「若いバイトの子と一緒にやっていたらしく、バイトの子が副業を自慢していたようで、色々な人に伝わってしまい、社員だった後輩と一緒に上司から注意を受けたようです」
――バレたら深夜勤務のある部署に異動させられるというのは?
「本業の会社はコンビニの運営もしているんです。夜勤をギリギリの人数で回している、キツい店舗もあるので、そうしたところに異動させられると思うと戦々恐々としますね」
――黙っていても、いつかはバレてしまう可能性もありますが、今後も続けていくつもりですか?
「実は、今月転職が決まりました。当分は転職先での仕事を優先に勉強をしていこうと思っております。余裕ができれば再開しようかと考えております」
月1~2万といっても、勤めている会社でそれだけ昇給してもらうのは、そんなに簡単ではないだろう。プラスアルファで稼げるなら、ちょっとした副業にトライしたい人はいるはずだ。会社も「副業禁止」というなら、それ相応の額を支払ってもらいたいものだが……。