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東海道新幹線に「ビジネス用個室」、5月9日から導入 喫煙ルームを転用

2022年05月07日 14:31  TRAICY

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JR東海は、東海道新幹線の車内でのウェブ会議などに使える「ビジネスブース」を5月9日から試験導入する。

7・8号車間のデッキに設けた約2平米の個室に、テーブルと椅子2脚、コンセントを設置した。個室空間で周囲を気にせずにウェブ会議や打ち合わせなどができる。1組2名まで入室でき、1回の利用時間は30分以内。料金は無料。利用者がいない場合はそのまま入室でき、すでに利用者がいる場合は案内リーフレットに記載されたQRコードから予約できる。案内リーフレットは7号車のシートポケットに搭載されるため、基本的には7号車の乗客が利用対象となる。なお、7号車は「のぞみ」ではビジネス客向けの「S Work車両」として運用されている。

ブースは3月12日までは喫煙ルームとして使用されていた場所で、浜松工場で約4日かけて改造した。窓の高さに合わせてテーブルは高めに備え付け、それに合わせて椅子はハイチェアを用意。立ちながらでも使いやすい高さになっている。吸音のため床にはカーペットを貼った。停車中はブース内の声がやや漏れていたが、走行中であればほぼ聞き取れないと思われる。

[caption id="attachment_230950" align="alignnone" width="900"] ▲東海道新幹線の喫煙ルーム(イメージ)[/caption]

当初はN700Sの「J26編成」に導入し、同月末までに「J25編成」「J27編成」にも拡大し、計3編成とする。対象編成の運用予定はJR東海のホームページで当日に告知する。試験導入での利用状況を踏まえ、今後の拡大を検討するとしている。

JR東海は東海道新幹線の乗車前後を通して車内や駅でシームレスに仕事ができるビジネス環境の整備を進めている。昨年10月1日に導入した「S Work車両」は、4月21日までの約7か月で累計約130万人が利用したという。また、東京、名古屋、新大阪の3駅の待合室に設置している半個室タイプのビジネスコーナーについても、7月頃までに「のぞみ」が停車する全ての駅に導入する計画だ。

[caption id="attachment_239857" align="alignnone" width="900"] ▲7・8号車間デッキに設置されたビジネスブース[/caption]

[caption id="attachment_239861" align="alignnone" width="900"] ▲個室空間で落ち着いて作業できる[/caption]

[caption id="attachment_239859" align="alignnone" width="900"] ▲2人での打ち合わせがしやすいようテーブル形状を工夫した[/caption]

[caption id="attachment_239860" align="alignnone" width="900"] ▲椅子はハイチェアタイプ[/caption]

[caption id="attachment_239858" align="alignnone" width="900"] ▲タッチパネルで利用登録する。コンセントは4口[/caption]

[caption id="attachment_239863" align="alignnone" width="900"] ▲利用予約はリーフレットのQRコードから可能[/caption]