新入社員は5月病がさく裂している頃かもしれないが、季節に関係なく新人が次々に辞めてしまう会社もある。営業職として働く20代後半の男性(兵庫県/年収300万円)は、キャリコネニュースの「新入社員が定着しない職場」のアンケートに、
「私の同期は新卒採用で13名入社しました。現在3年目が始まったところですが、残りは私を含めて2人です」
と自社の悲惨な状況を明かしてくれた。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA
辞めていく理由は「よくわからないルールが多数存在しているから」
男性は、早々に会社に見切りをつけた同期のことを
「一番早く辞めた人は入社して『お昼ご飯を買いに行きます』と言って、そのまま帰ってこなかった」
と振り返り、「それ以外も順調に辞めています」とにべもない。男性が考える「辞めて行く大きな理由」は、「よくわからないルールが多数存在しているから」だ。例えば、
「常に営業は『数字が全て』と教えられていますが、商談時には許されていた価格帯でお客様と商談がまとまったとしても、その後社長の気分でその販売が許されない」
「顧客を大事にしていきたいと言っていながらも、何も理解していない人がお客様サポートセンターとか言って電話をかけ、クレームを増やしていくシステム」
など、男性は「理不尽が多々ある」と不満を募らせる。せっかく営業が頑張っても、社長がはしごを外してやる気を著しく削ぐ形だ。また営業のモチベーションを上げるための「インセンティブ制度」はあるものの
「目標を達成しそうになると給料改定が入り、インセンティブが出ないように改定が繰り返され、基本給を上げてもらう以外に年収を増やして行くことはできないような形になっています」
と後出しジャンケンのような悪辣さ。でたらめな経営がまかり通っているようだ。むしろ新卒社員が定着しないように仕組んでいるのでは、とすら疑いたくなる。こうしたことの影響で、
「先輩社員で残っているのも洗脳が完了した古参社員か、年齢が高く転職の決意がなかなかできない社員が大半です」
と厳しく指摘。「新卒で入った方の在籍率は一桁ではないかと思います。私も早々に辞めようと思います」と決意を綴っていた。