2022年05月06日 21:01 弁護士ドットコム
牛丼チェーン「吉野家」の新卒を対象とした採用に関する会社説明会に参加しよう予約したところ、外国籍を理由に一方的にキャンセルされたとするツイートが話題となっている。
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投稿によれば、投稿者自身は「日本生まれ日本育ち国籍日本」であり、そもそも「外国籍」ではないという。
同ツイートには同社からのメール内容と思われる画像も添付されており、外国籍を理由に予約をキャンセルしたことについて、同社は「外国籍の方の就労ビザの取得が大変難しく、ご縁があり内定となりました場合も、ご入社できない可能性がございます」との記述があった。
「内定取り消し」などではなく、「説明会の予約」という採用手続の入口段階で「お断り」の姿勢をみせたことに、SNS上で「ひどいなこれは」「説明会はどんな会社か知りたいから行くところだよね」など批判的な意見が上がっている。
吉野家の広報担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、次のように説明した。
「組織の活性化を目的に外国籍社員の積極的な登用を続けており、国籍を問わず、将来的な幹部候補として中長期的な教育に基づいた雇用を主としています。従って、当社のこの方針に最も沿うと考える技術・人文知識・国際業務によるビザの取得を前提とすることを採用対象の条件としております。
ただし、技術・人文知識・国際業務によるビザの取得は非常に困難であり、内定取り消しをせざるを得なくなったことが一定程度ございました。ビザの取得をできず内定を取り消された方の心象を慮るあまり、外国籍の方は新卒の会社説明会のご応募をいただいても参加をやむなくお断りしておりました」
今回のツイート内容への直接の言及はなかったものの、「このような経緯があったものの、当社の外国籍の方の採用に関して説明が不足しておりました。また、参加申込情報から外国籍と思われる方へは本来、先ず連絡をすべきところ、連絡の過程において不備がございました」とし、「誠に申し訳ございませんでした。今後は応募者に対してわかりやすい採用活動に努めてまいります」と謝罪した。