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宮沢賢治とパンクバンドがコレクションの着想源、新ブランド「フジモト」がデビュー

2022年05月05日 15:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「フジモト(FUJIMOTO)」2023年秋冬コレクション

Image by: フジモト
藤本恭平が手掛けるファッションブランド「フジモト(FUJIMOTO)」が、2023年秋冬シーズンにデビューする。藤本は、文化服装学院 ファッション流通科 スタイリストコースを卒業後、セレクトショップやインポートブランドの販売員を経て、ドメスティックブランドの企画・セールスとして従事。フジモトでは、シーズンごとにコレクションを発表し、セレクトショップでの展開していく予定だという。

 自身の名前を冠したブランド名「FUJIMOTO」は、今まで自分がアパレル業界で働いてきた中で得た知識や経験をブランドに反映し、クリエイションに取り組んでいくという覚悟を表している。
 デビューコレクションのテーマは「Farewell」。藤本が最も好きな詩で、ブランドデビューの後押しになったという宮沢賢治の「告別」を表す英単語としてテーマに採用したという。着想源は、宮沢賢治の自然を愛する姿勢と、1977年から1984年まで活動し、山奥で自給自足の生活を送りながら反戦や平和をパンクミュージックで表現したイギリスのパンクバンド「クラス(CRASS)」。全アイテムの内、約90%に自然由来の素材を使用し、ナチュラルな色味や自然をモチーフとしたデザインと、藤本自身が最も影響を受けたというパンクのカルチャーを組み合わせたコレクションに仕上げたという。

 古着のライナーを取り付ける事ができる仕様で、厚みや織り方、素材など実際にミリタリーで着用されるモッズコートを再現した「Over Dyed Mods Parka with Stones」(8万5000円)をはじめ、宮沢賢治の小説に出てくる蝶のモチーフを編み地で表現したニット「Henry Neck Sweater with Butterfly」(3万3000円)や、カシミヤゴートを素材に仕様した巻きスカート「White Fur Skirt」(14万5000円)、クラスの曲の歌詞がプリントされたロングスリーブTシャツ(1万7000円)、スウェット(2万8000円/いずれも税込)など計10型をラインナップする。