労働基準法では「労働時間が8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない」と定められている。そんな規定などまるで無視する上司のもとで働けば、やがて限界が訪れるだろう。
今回は、5年勤めた介護施設を辞めた北海道の50代女性の声を紹介する。(文:コティマム)
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上司に定時退社を告げると「やることやってから帰って」
女性が働いていた介護施設には、「(自分では)ほとんど動かず、何かあれば責任を押しつけてくる」上司がいた。
「現場の話を聞かず仕事を押しつけ、休憩もろくに取れず定時に帰れない。出勤は仕事開始の40分前にしなくてらならず、その時点で仕事の引き継ぎのための送りや、その日のスケジュールなどチェックしなければならない」
女性が「休憩が取れない」と訴えたところ、その上司から
「『休憩ありきではないから!』と怒鳴られた」
という。さらに用事があるため定時に帰る旨を伝えたところ、「やる事やってから帰ってください」と言われるなど、冷たい対応は日常茶飯事だった様子だ。
残業代は「前もって残業すると言わないと出ないから!」
8時間勤務のうち休憩もろくに取れず、「出勤前と後で1時間位残業してます」という女性。
「残業代の話をしたら、『前もって残業すると言わないとお金出ないから!』と怒鳴られました」
5年間なんとか働いてきた女性だが、「辞めてよかった」と振り返る。しかし、「介護の会社では必ず同じようなタイプの人が上司だったりするので、次の職場にも期待はしていません」と不信感を募らせていた。